もしも奄美がなかったなら
もしも奄美がなかったなら、
薩摩は直轄領を持つことはできず、
従って、明治維新を起こすことはできなかっただろう。
その前に、朝鮮出兵の兵力を提供できずに、
秀吉とさらにひと悶着あったかもしれない。
いやもっとその前に、奄美がなかったなら、
南北200キロに伸びる「道の島」が存在しなかったら、
太古、初源の人びとが沖縄まで南下していくことはできなかったかもしれない。
また、南洋の人びとの北上は、沖縄に止まり、
三母音文化は本土へ移らなかったかもしれない。
大和勢力も、本土止まりであったかもしれない。
すると、日本はもっと平坦な顔つきの人の多い、
もっと平板な歴史と文化だったろう。
そう考えれば、奄美は、
日本の多様性と近代化の無言の立役者なのです。
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