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2008/04/18

体験泥染めインバウンド法

 山元さんは、奄美大島で泥染め体験を企画しています。その告知媒体がこれ。先日の「夜ネヤ、島ンチュ、リスペクチュッ!! in 東京」の会場にも置いてありました。

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Dt2

















 葉書き大の厚紙の両面を使ってアピール。ぱっと見、返信用葉書きになっていてそれで申し込むのかなと思いきやさに非ずで、携帯で申し込むというもの。

 「お越しになられる前にお電話下さい。」

 なんて案内がいい。これが葉書きだったら、それこそ、旅行の日程にしっかり組み込んだ上で予約しなければならない。それが、「お越しになる前に」なのだから、ちょっと時間が空いたらとか、気が向いたらとか、のお気軽感覚で申し込めます。しかも、「お越しになる前」ってどのくらい前なのか、注釈がないのもいい。結局、いつでもいいよと言ってるようなものです。

 思わず笑ったのが「雨降りでもOK!」という注釈。これ、何か違いますね。ふつうたとえば、何かのイベントがあるとして、そこに「ラフな格好でもOK!」とあるとしたら、スーツ姿が多くなると思われる場だけれど、そんなことはない、ラフでいいですよ、というような、ハードルを下げる文脈で使います。

 それを「雨降りでもOK!」と言うのは、申し込む方からすればハードルが上がってます(苦笑)。いや、旅の途中、雨が降るなんてことはよくあること、それでキャンセルになるのは残念なもの、と、そんな配慮からすると、参加のハードルを下げていることになります。でも第一印象、「雨降りでもOK!」は、雨でも来いよ、ずぶぬれでやろうぜと誘っているようで楽しい。

 「思い出とおみやげを一緒に」。ほんとう、そんな企画です。

 「これで、どのくらい申し込みある?」
 「あ、結構ありますよ」

 結構あるってどのくらいかは分からない(苦笑)。けれど、<チラシto携帯>のインバウンド法は、手軽で親密感があって、いいですね。



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コメント

> 「雨降りでもOK!」は、雨でも来いよ、ずぶぬれでやろうぜと誘っているようで

あぁ、そうか、そうですね。
奄美は雨が多く、雨だと観光ができない!という方も多いんです。「雨降りでもOK!」というのは、雨が降ってやることないんならおいで、というくらいの意味合いのつもりでした。

宿泊先で「雨でもできるとこ・行けるとこ、ない?」って質問
 ↓
「泥染め体験っていうのがありますよ」
 ↓
「それ、今日できる?」
というケースもあるので、「お越しになられる前にお電話ください」なのです。

喜山さんはぜひ雨降りの日、ずぶ濡れで体験してみてくださいね。

投稿: sarah | 2008/04/18 19:21

sarahさん

はい、(^^;)でも昔は雨に濡れるのも平気で遊んでましたよね。

それにしても、これ、あまんゆ製作ですよね?
すばらしいです。

投稿: 喜山 | 2008/04/19 14:22

> これ、あまんゆ製作ですよね?

あ、紛らわしいコメントの書き方してしまいましたが、これは泥染め職人山元隆広作です。

ついでに、地図の隣の看板も、隆広くんのデザイン。看板立てるのは、肥後染色総出でやったようです。
http://teba2005.exblog.jp/6867370/

この看板、夜は光るんですよ (^^)
http://teba2005.exblog.jp/6937358/

投稿: sarah | 2008/04/19 19:56

sarahさん

なおさらすばらしい。
このセンスで行けば、きっといい世界が拓けますよ。

投稿: 喜山 | 2008/04/20 23:15

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