「わあ、きれい」
「わあきれい」。
泥染めのTシャツやバッグのコーナーでは、よくそんな声が聞こえてきました。東武百貨店で開催されている「大鹿児島展」でのこと。
「本場奄美泥染 TEBA BROWN」の山元隆広さんが展示している奄美大島の泥染めの品々は、そんないい反響の声をもらっていて、しばらくいただけでも“泥染め”の手ごたえがつかめるようでした。
時折、葉書きを手にやってくるのは、奄美での泥染め体験者の方たちでした。奄美の旅行者が泥染めを体験する。関東からの旅行者に今回の展示を伝える葉書きを出す。受け取ったので、と東武にやってくる。そんな流れができていました。関心するのは、彼女たちが口々に、今年も行くからと言っていたことです。奄美旅行のリピートの環が出来、そこから泥染めのクチコミの環へとつながっていく、そんな流れが見えてきます。
途中、東武まで足を運んでいただいた久米繊維工業の久米さんと打ち合わせ。オーガニックコットンのTシャツを泥染めで提供するまでのステップを確認です。この、泥染めオーガニックコットンTシャツのプロジェクトは、ぜひ成功させたいものです。
いまはまだ神話的世界のなかにいる奄美の泥染めが、こうした展示で消費者に接したとき、あきらかにウォンツが喚起されているのが分かりました。神話の世界から日常の世界へやってきて、伝える段階にあるんだと思います。それには、日常的に気軽に使える泥染め商品を作ることだということも、よく分かりました。
ぼくも一枚、泥染めのTシャツを着させてもらったのだけれど、とても気持ちが落ち着く気がしました。奄美の大地を着る安心感なのかもしれません。奄美の大地とつながっている。そう思うと嬉しくなります。
奄美の地域ブランド。いいポテンシャルです。
※奄美泥染めTシャツプロジェクト「奄美の泥あそび」
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