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2007/12/27

地域ブランドとしての与論島への接近 2007

離島発 生き残るための

 地域ブランドとしての与論島も、関心の尽きないテーマだ。
 今年は博報堂が『地ブランド』という本を出したのに刺激を受けて、「地域ブランドとしての与論島」を考えるきっかけになった。マイクロソフトが主催した、「ブログで離島応援計画」にもアイデア提供で参加してみた(「KAIKI722」)。で、関心の赴くまま、「地域ブランドフォーラム」の全国大会にも出席してみたけれど、会場からは地域ブランドに対する期待の大きさを感じたし、また、成功の要因としてインターネットの力が見逃せないという理解に至っているのも分かった。


 ところで、与論島では、「喜山康三議員の公開質問状」の問題提起を告知文のようにして、町長選が行われた。ぼくは、「与論が与論であるために」何が必要なのか考えさせられたが、まるで古い記録映画を見るようだった。

 そんな中、『奄美の島々の楽しみ方』の山川さんに教えてもらった、『離島発 生き残るための10の戦略』は、与論島の先行シミュレーションのようで、刺激を受けた。与論島の、特に役場の方たちに読んでほしい本だ。隠岐ほどにまだ追い詰められていないかもしれない、けれど早晩やってくる事態に、どう行政体としての与論島が立ち向かえばいいのか、とても参考になると思う。そして、先駆地域のシミュレーションを待たなくても、先んじてやれることをもっともっと進めたらいいと思う。


「巻き込み」と「ネット活用」

 それは「巻き込み」と「ネット活用」だ。

 「巻き込み」は、与論島育成を、与論島内だけではなく、島外の出身者、島に訪れる観光客、島に想いのある人を巻き込んで行うということだ。与論島の人口は6000人弱だが、与論コミュニティの人口は30万人と見なす。

 6月にスタートした「ヨロン島サンゴ礁基金」は、「巻き込み」型の例だ。ただ、ぼくはこの、町からの呼びかけに対しては、想いと具体的計画を教えてほしいと書いた(「与論町へ。もっとメッセージを」)けれど、それは今も変わらない。町のサイトには、「2007年度ヨロン島サンゴ礁基金中間報告書」が用意されているが、これを読んでも何をどうしたいのか、よく分からない。現状の寄付は、心ある人の、言わなくても分かるよ、という寄付だと思う。与論はそれ以上の「巻き込み」が要るはずである。それなら、心ある人の好意に甘えるに止まらず、何をどうするつもりなのか、具体的にメッセージしてほしい。基金は、「『寄付による投票』と呼ばれています」と、そんな教科書説明を聞きたいわけではない。

 「巻き込み」をするにも「ネット活用」は欠かせない。与論島にとってインターネットは、どこでもドアだというだけでなく、小が大に負けないための、小が無くならないための最大の武器だからだ。与論島育成には交流人口が必要だ。交流はコミュニケーションから生まれる。そしてインターネットは、コミュニケーション促進メディアに他ならない。

 だから、与論島におけるコミュニケーション拠点の嚆矢である「与論情報サイト」や、元気ある「与論町地域雇用創造促進協議会のブログ」の活躍が嬉しい。それに続いて、与論の人、与論の事業者の方たちがブログを書くのに期待したい。自分たちがここにいることを、与論島の空気を、竹盛窪さんの「チヌマンダイ」のように、与論を感じたい人へ届けてくれれば、それが与論島の未来をつくる力になると思う。(今年生まれた地域ブランド「よろん島きび酢」のブログも、更新楽しみにしています。)

 また、ロボットシステムメーカーのロボテックが、来年、工場を建設し雇用を促進することも決めている。応援したい。そうそう。巻き込み型で考えるなら、18歳で写真作家デビューした鈴木ゆりあを応援しよう。彼女の被写体のひとつは、与論島なのだ。で、もうひとつ、東京の「よろんの里」だって、与論の地域ブランドだ。そういえば、ここを紹介するサイトがないような。もったいない。今度、店長のヤカに聞いてみよう。

 (ちょっと、上から目線、入ってますか? つい熱くなり・・・堪忍です)


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