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2007/10/27

島唄と泥染めと

ゆうべの「奄美料理 まれまれ」は、
『奄美の島々の楽しみ方』の山川さんのご紹介で、
山元隆広、俊治兄弟の島唄を堪能したのだった。

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「朝花節」に始まり、「いきゅんにゃ加那」では、
早速、「まれまれ」に集った奄美と奄美好きとの共演で、
ぼくは山川さんはじめ、みなさん歌がうまいのに驚いた。

山元兄弟のいでたちは大島紬。
色のしぶさもさることながら、三線を持ち、
奄美の歌謡を奏でるいでたちは、
まごうかたなき奄美の唄者の雰囲気があり、
格好よかった。

与論島生まれのぼくは、「安里屋ユンタ」になると、
それまでの奄美歌以上に身体が騒ぐのをどうしようもなかったが、
これまで、奄美歌謡をCDやラジオで聞いてきたときの、
あの哀切極まりなく、奄美の過酷な歴史性のみ感じてきたのとは、
少し違い、歌自体の持つ楽しさ、エロスを感じることができた。

「花」、「島育ち」を交えながら、「ワイド節」、「六調」へと次第に
リズムが昂揚していく流れは、
馴染み深い琉球音楽の流れと同期していて、
与論と通底する何かを体感していた。

それは、ヲナリ神(ウナイガミ)信仰かもしれないし、
三線にあわせて踊るスタイルであったかもしれない。
ぼくは、自分も奄美の人と感じることができて嬉しかった。

隣の席の龍郷出身という男性は、
与論献捧を経験したことがないというので、
する必要ありませんよ、それとも今しますか、
と談笑させてもらった。

 ○ ○ ○

島唄ライブのあと、少し、山元兄弟と話すことができた。

「どこか遠くへ行きたい」も、
藤田朋子のわがままを奄美の人々が優しく受け容れる
「田舎に泊まろう」
たまたま観ていたので、
泥染めの様子は想像することができたが、
実際にバッグや名刺入れの作品を見せてもらって、
その風合い、味わいをすぐに気に入った。

母が長年、大島紬を織っていたので、
機織る音は生活音そのもので、そんな親近感も手伝っているかもしれない。
けれど、素朴だけれど、風土と歴史なくしてできない作品の
力強さは迫ってくる。それが心地よかった。

ぼくは、ブランドロゴと、
作品の成り立ちをめぐる物語がほしいことをを伝えたかった。

 「本場奄美泥染 TEBA BROWN」


ぼくは改めて、奄美の課題はNP変換だと思った。

ネガティブ(N)にあるものをポジティブ(P)に変換することだ。
しかも、欠点(N)を直して長所(P)と言えるようにしようね、というのではない。

もともとポジティブ(P)なものなのだから、
ネガティブ(N)という思い込みを捨てようぜ、ということに尽きる。

ぼくは、奄美の人の、自己主張しない
もの静かな居住まいを心から愛する者だ。
けれど、奄美がつくる作品を卑下のもと無価値のように見なすのを
かばいたく思う者だ。

山元さんの泥染めの作品が、
多くの人の生活を、奄美の自然の色の風合いに染めてゆくのを
想像するのは楽しい。
それは、人の自然に優しいスタイルを身近にしていくことと
同じことだと思えるからだ。

せっかくのご縁、応援していきたい。

Tebag















この縁をくださった山川さんに、感謝いたします。



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コメント

思いがけず島唄初披露となってしまい、お恥ずかしい限りですが、楽しんでいただけてよかったです。

マイバッグ、使ってくださいね。
これからもよろしくお願いします。

投稿: sarah | 2007/10/27 18:28

sarahさん

マイバッグは、子どもの合唱コンクールに出かける際、
早速使いました。

いい感じでした。ありがとうございます。

投稿: 喜山 | 2007/10/28 08:19

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» 山元兄弟 in まれまれ [奄美の島々の楽しみ方]
うっかり告知を忘れてました(汗 昨日、今日、新宿の奄美料理の店「まれまれ」に、山元兄弟が島唄を唄いに来ています。 自分で染めたタペストリーの前で、自分で染めた大島紬を着て唄う泥染め職人、山元隆広と弟の俊治君。俊治君は大島紬のシャツを着ています。 隆広君は新しいオリジナル曲「りずむ」を披露したり、突然、俊治君に「花」を唄わせたり、お客さんを引っ張り出して「行きゅんにゃ加那」を一緒に唄ったり、最後は「島のブルース」から「六調」を踊って、みんなを楽しませてくれました。 前か... [続きを読む]

受信: 2007/10/27 18:29

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