与論砂浜三十景 4 シナパ
シナパは、品覇という漢字が当てられている。
シナパ以外にも、まるでp音のバリエーションを教えるかのように、
シナファ、シナハとも聞いたことがある。
島の北西に位置していて、
洋上には、七離れがはっきり離れた島のように見える。
フバマから遠くないし、話にはよく聞いていたが、
残念なことに、シナパで遊んだことはない。
でも、海亀が産卵に来る浜であること、
パラジの兄(ヤカ)が、木の上に家をつくって過ごしたことがあるという、
楽しいイメージのある浜だ。
シナパは、那覇(ナハ)と似た地名だが、
ナハは、シナハのシが脱音したものとは考えにくく、
那覇とは別系列の地名と思われる。
現在の与論言葉で、砂を「シナ」というので、
シナハとは、素直に、「砂場」「砂のあるところ」という意味ではないだろうか。
下の画像に続くように、七離れと沖永良部が同じ浜辺で見えるほど、
砂地が横に広く連なっている。
大きな島にいるような、広々とした心持になれる浜辺だ。
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