『めがね』の島だ
着いた瞬間、『めがね』の島だ、と思ってしまった。
オレは出身者じゃなかったのか。
でも、台風の接近のための曇り空が、
ちょうど映画の曇り空のようで、
そういえば、タエコはこんな空の空港を
横切っていった気がしたのだった。
そんな心準備があったのか、
飛行機に乗る人が「たそがれ族」に見えてしまう。
那覇で、
あんなちっちゃいよ。
チャーター機みたいだ。
与論に近づくと、
見てみて、すごい、海があんなにきれい。
めちゃくちゃキレイね。
そういう声を聞いて、
ああ、考えてみれば、
那覇から、あのプロペラ機に乗るときにはすでに
与論物語が始まっているんだなと思った。
彼ら彼女らは、あの那覇空港で、
プロペラ機に乗るときは、
与論島への期待に胸膨らませてるんだ。
あの、ちっちゃい飛行機だって、
与論旅の一部として、
働きかけるといいんだなって改めて思った。
昔でいえば、クィーンコーラルが、
その役目にあずかっていたわけだ。
台風が近づいていたけれど、
雨がなかったおかげで、難なく与論には着けた。
祖父の改装が無事に済むよう、願う夜だ。
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コメント
喜山さん、無事に到着されたようですね。
お祖父様がご家族の来島を待ち望んでいらしたのですよ、きっと。
投稿: NASHI | 2007/10/06 21:35
NASHIさん。
コメントありがとうございます。
数十年ぶりの再会もあり、にぎやかです。(^^)
投稿: 喜山 | 2007/10/07 17:32