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2007/10/20

牛飼いの同級生

飛行機まで少し間があったので、
ケータイで牛を撮って子どもに送ってやろうと、表へ出た。
大きな池の向こうには牛舎があったはずだ。
二月、父と最後に会ったとき、
朝もやのなかを池沿いに散歩して、
牛小屋の横を過ぎたのを思い出していた。
そこへ向かうつもりだった。

ところが、交差点で誰かに声をかけられる。
振り向けば、牛飼いだった。(^^;)

彼は小学校のときの同級生。
ぼくにとって気の置けない島の同級生といえば、
間違いなく、彼のことだ。

がたいは牛級で、それは昔から変わらず、
近所だったぼくはよく苛められた。というより泣かされた。
けれど、末っ子の彼はどこか甘えん坊の性分があって、
ぼくは憎めなかった。

さっそく彼の車に乗り込み、
三十数年ぶりに彼の家へお邪魔した。

彼は数年前に結婚して、
なんとも可愛い五ヶ月目のお子さんもいて、
ぼくは牛と一緒になったとばかり思い込んでいたので、嬉しかった。
本土から来たという奥さんに、
「アイツ、牛に見えませんでしたか?」と聞いたら、
「それは失礼です」と笑いながらきっぱりと言われ、
それも嬉しいひとことだった。

牛小屋も見せてもらった。
島の人口より牛が増えたらまずいんじゃないの、とぼくは思っているが、
このときばかりは、それはさておき、
小さい頃、祖父の家でエーナン(牛)に
砂糖きびの葉をあげながら、
そのうまそうな食べっぷりに惚れ惚れと見入ったのを思い出した。

つかの間の滞在。
彼は、車で島を一周してくれて、
再会を約束し別れた。

いつの日か、本当に心置きなく飲める日の来ることを願う。
そのとき、亡くなった同級生の供養もできるだろう。
いまから楽しみだ。

Eenan

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コメント

 クオリアさん

 与論の牛は 可愛いですよ
牛よりも 咲いたら さいたら サイタラ
が もっと ヌヌンサヌよ

 シマンチュが 5000人台で 牛や…
6000頭だからと言いかけたら アーイー
ユンヌヤ ミンギヌドゥ マンドゥル と
すぐさまに 反論されました

 そうかな? 見た目の感覚とは違うのだ
と 瞬間 戸惑いました

 どちらでもいいんですがね
こんな話で お邪魔していいんですか?

 がしがよ ガシュクデール
シューヤ ニャー ニブラン

 

投稿: サッちゃん | 2007/10/20 21:42

今晩は。

 がしが、「がしゅくとぅ、ぬが!」である。
南の島は、海の青さ”だけではなかった。
台湾で生まれ、大牟田で60年余を過ごしリタイヤーし、今、与論で暮らし始めている。
両親は、与論の島で生まれ、育った。その子の「私」は、純粋な”ユンヌンチュ”である。

  ガシ語の続きを語りたいですね。

 ベニモンアゲハ(蝶)は 牛飼いの同級生の近くの池沿いの森の沿道で撮影したものです。
偶然ですね。
蝶には魔力があるのかも知れません。
 自然の神秘を 土着の民から発信したい。
忍者言葉について話したのは、さっちゃんさんでした。
 こんな話が通じる人がいると  眠れない。
がしがよー  にぶらんぼー きばららじ。
          わぬん にぶゆんどーやか。

投稿: awmorikubo | 2007/10/20 22:50

 awamorikuboさん

 ニャマドゥ ワナ イキジシキチャクトゥヨ
ニャマカラドゥ ムヌガッタイ…シュウシデークトゥ

 ニャマという意味は
前にも云いましたが 一から二を云う前にすぐすぐに
というのが もともとの語源かとおもいます

 ドゥッチュイムイエーシガヨ
ドゥは 同じ 自分のことです
ムイは もいかな? ガシュクトゥ 思いですよね
エーは アーで ある
チュイ は一人ですよね

 自分だけの思い をドゥッチュイムイと云います
親先祖の遺した言葉は 凄いものです

 古事記や日本書紀は 口承伝承を文字にして残して
いるのですからね 私にすれば ユンヌフトゥバは
それ以上に ウトゥルシャムヌだと思います

 次は またお会いした時にでも語りましょうか


投稿: サッちゃん | 2007/10/20 23:50

サッちゃんさん

ユンヌヌムヌガッタイ、ウップーサシチタバーリ。
ドーカデール。


投稿: 喜山 | 2007/10/21 17:53

awamorikuboさん

ベニモンアゲハ、拝見しました。きれいですね。
あのあたりで撮ったんですね。
本当、不思議な気がします。

「蝶の島」も与論のビジョンのひとつと思います。

投稿: 喜山 | 2007/10/21 17:55

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