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2007/10/28

与論砂浜三十景 7 パマガマ

イチャヅキバマの隣の浜で出会った漁師のウジャは、
パマガマと教えてくれた。

フバマが「小さな浜」としたら、
パマガマは「浜ちゃん」と言いうようなもので、
さらに小ぶりな感じだが、その通り、
両側の珊瑚岩が接近した小さな小さな愛すべき浜辺だった。

ところが、盛窪さんからいただいた砂浜地名図には、
「ブ??ダ」という名が当てられているようにみえる。

本当は、パマガマじゃなく、固有名詞があるのかもしれない。
でも、ここは、実際に話してくれた漁師ウジャの言葉で紹介したい。

Pamagama



















この浜では漁師夫婦が魚(イュー)をさばいて(デューティ)いらした。
ぼくは、勝手に撮っては失礼と思い、
上の一枚では、老夫婦を避けて撮ったのだが、
「そこは暑いでしょう」と言われて、
二人の魚を見せてもらった。

「観光客ね?」のウバ(叔母さん)のひと言に始まり、
ゆんぬんちゅの自己紹介をすると、すぐに、
ぼくの両親や親戚をよく知っていると言われた。
島ではよくあることだけれど、遠いパラジ(親戚)に当たる方だった。

父の他界のことも知っていて、そのことを気遣ってくれ、
「何も遠慮することないから」と、
獲りたてのうち、いちばん大きな赤い魚をさばいて、
刺身用と煮込み用にしてくれた。

「腐らせたらいけないから、冷蔵庫に入れてから、遊びに歩きなさい」
と言われ、ぼくは素直に受け取った。

魚はいっぱいいるけどね、年をとると獲り逃がすことが多くて悔しいよ、
と、言葉少ないウジャも、そう話してくれた。

ぼくは与論らしい情(ナサキ)を受けて、胸がいっぱいになった。
ユンヌンチュの原像のような珠玉の姿を見るようだった。

その日、島の真ん中の高台から自転車で来ていたので、
一度、冷蔵庫に入れに戻るのは、あとの行程を思うと、
こりゃ大変だと思わないでもなかったが、
そんなことより、情(ナサキ)がありがたく、喜んで魚をいただいた。
こんな情(ナサキ)に何度も助けられてきたし、
それがいまも生き生きと息づいているのに心打たれた。

パマガマは、たった一度、訪れただけだが、
ぼくにとっては、忘れがたい砂浜になった。

お二人が幸多い日々であることを祈ります。


Ujauba

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