「なみだ」と「みなだ」 語音の倒位
池田さんの唄う「無学歌」。
むいがきんねーだんたん
あぬぴちゅんちゃん
ぱいいちょをてい
むにぬうくすくに
みなだちみてぃ
あわりふぬみなだ
ながしぶしゃぬ
(『無学日記』)
この悲恋歌で目を見張るのは、「みなだ」の表記だ。
「みなだ」は、涙(なみだ)のことだ。
「なみだ」を、「みなだ」と言っているのである。
これは、倒音逆語と同様の、語音の倒位で、
東北や琉球弧によく見られるものだ。
たとえば、
みなだあふむろし(涙あふれる)
「与那国(どなん)すんかに節」
の、「みなだ」と同じである。
ぼくは、この例が与論島にもあるのを初めて知った。
しかも有名な歌謡のなかにではなく、
池田さんの歌、つまり島の人の言葉に息づいているのに心惹かれる。
母に聞いたら、割と日常的に使っていて、
「なだ」と言うこともあるそうだ。
「なだ」なら、なおさら東北の「なだ(涙)」と同じだ。
知らない自分にも、やれやれだが、与論島は奥深い。
というか、琉球弧の奥深さが与論島にも残っていて、
それが嬉しい。
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コメント
「めがね」の寺崎の画像
拝借いたしました。
事後でもうしわけありません。
わたしも今日みてきました。
よかったです。
投稿: 男前1113 | 2007/09/24 22:20
みーなだ ですすね。
皆田 で みーなだ 流した 池田さんの
母親の植えた フクギの樹があります。
無学日記を読んだ方なら
ご存知でしょう。
もし、
かしたら 私が案内したいと
思ってました。
生きた教訓が
無学日記。
オーストラリアの
さそり座と オリオン
に 頭が変。
となりで 子牛が生まれました。
初乳が大切です。
情報 いつもありがとうございます。
喜山 さんへ。
投稿: awamorikubo | 2007/09/24 22:40
男前1113さん。
コメントありがとうございます。
画像、どうぞ。光栄です。
上野の西郷さんを見た奥さんが「似てない」と言ったと言われますが、
『めがね』は、これはまさに与論と言える幸せな映画でしたね。
投稿: 喜山 | 2007/09/24 23:16
awamorikuboさん。
こんど、皆田の福木を案内してください。
お願いします。m(_ _)m
投稿: 喜山 | 2007/09/24 23:17
クオリアさん
「みなだ」は 「ミ-ナダ」では?
「み」は、め(目)で、「なだ」は「な(み)だ」
の(み)が無声音で・・つまり『めになみだ』が
つまって みーなだ と云っているのでは?
芸能界の業界用語の倒位語法を流行らせたのも
ユンヌンチュなんだから(?)、そうかもしれま
せんが
我が先祖は ちっとも無学とは思えません
博識です 奥が深いと思っています
投稿: サッちゃん | 2007/09/25 11:22
サッちゃんさん。
アア、ションシ、ガンエー。
みなだは、みーなだ。そうですね。
だからこれは、倒位ではなく、
語中のm音の脱音の例ですね。
とおとぅがなし。早合点でした。
『無学日記』を読むと、
与論の知恵の奥深さが感じられて嬉しいです。
投稿: 喜山 | 2007/09/25 21:11