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2007/09/17

ウシュクミ - 潮汲み

ミナタ離れまで、潮汲みに行った母子の道中について、
二人の会話だけを抜粋してみる。

  母 「イッチュー ワッタイ タフ トゥトゥン」
    「ホレ!タフ、ドーヤ」
  私 「イル(ドゥ)ー、イルーウ」
  母 「フンリカ、フンリカ、タフドオーヤ」
  私 「ミャーラジダー」
  母 「ミャアランダボ トゥティ ミシラン」
    「ホレ!トウタンドウーヤ」
    「ニャー ナユン ピンギランヌ ミチミイ ヒュー」
    「イッチュー ニャー ワッタイパヤン」

    「ワッタイ フヌ プクギヌ ナィ ムッチ イジ ウイランヤー」

  母はウシュヲイを頭の上に乗せたままパギヌ ウイビシ
  ピックワアーチ トゥイトゥイ ピックワアーチ トゥオトゥイシ
  五~六個ばかり取った。

  母 「ニヤー ハッサシヤーナユン イッチユウーパヤン」
    「デエー ワッタイ フマカラ フヌアダミトゥティ 
    デューティ ショーチ コロン」

  母はアダミを取りながら

    「フリャー クスイ ナユクトゥ 
    チュッケーナーヤ トゥティ コレルムヌドォーヤ」
    「トー ニャー ハッサシャ マンル(ドウ)ン」
    「イッチュウ」

  母はさっそく私が持っているタコを取って見た。

    「アッセー フリャー コーリュルタプヤ アラジダー
    タファー ヤーテイアユル タフル(ドゥ) コーリュンドー
    フリャー ナナティール(ドゥ) アユイ ナナテイタフヤ
    ヲィムヌタフ デンドー」

  盛って来た福木の種を植える事にした母は言う。

    「ウプギーヌ シチャナンヤ ヒイガモー ムイラヌ シガヨー」
    (『無学日記』池田福重)

潮汲みに行って、蛸を採って、帰りに道草をして。

会話だけを取り出しても、童話を読んでいるように、
ほのぼのしてくる。

ぼくは、自分だけではここまで話せないけれど、
与論言葉で綴られた文章を辿れば意味を追ってゆける。
そういう者には、このやりとりはたまらない。

ぱーぱー(祖母)や、両親やパラジたちの会話のやりとりを思い出して、
懐かしさがこみ上げてくるのだ。

与論言葉の民話、童話、芝居がほしくなる。


でも、与論言葉を知らない方も、読んでいくと、
なんとなく、言葉のリズムが伝わるのではないでしょうか。
できれば、楽しさ、懐かしさをどこかで感じてもらえたら嬉しいです。



     

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