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2007/09/05

関わらずには生きていけない

「よろしければどうぞ」と窓際の席をカップルに譲ったら、
「ありがとうございます」と言われた。

二人より後に席に辿り着いたので、
自然にそうしただけのつもりだったけれど、
お礼を言われてみると、
指定された席に機械的に座らなかったのは、
気持ちのゆとりのせいなのかもしれなかった。

ただ、飛行機が東京に着けば、
そんなこと瞬時に忘れて、
また加速し重畳する時間の矢に紛れ込むように
過ごすのかもしれないなと思いながらも、
これは悪くない気分だった。


今回の帰省は、これまでのなかでも、
いちばんと言っていいくらい大切な出来事が重なって、
与論の海と人の情けに言葉にならないくらい
感謝したい濃密な時間だった。

そしてそのなかでも、
東京に戻った直後に、胸に刺さっているのは、
パラジ(親戚)のヤカ(兄)と話していたとき、

 おまえのこと、分かる気はするよ。
 あれだろ。関わらずには生きていられないんだろ。

と、言われたことだ。

関わらずには生きていられない。

もう、まったくその通りだ。
それは今のぼくの気分にぴったりだ。

そう思った。

けれど、そう思ってすぐに、
いや、今の気分、じゃなくて、
ぼくの生の規定みたいものじゃないかと思い返した。

無視を決め込んだことはない。
けれど、諦めようと思い込んだことは何度もある。
この際、与論に全てを駆けると思ったことも、ある。

けれど、どれもうまくいった試しがない。

 関わらずには生きていられない。

だから、この言葉は、生きる基軸のようになってくれる気がする。
ありがたいひと言。
 
 とおとぅがなし。


今回、出会えたすべての方々にも、
心から、お礼をいいます。

とおとぅがなし。



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コメント

おはようございます。

 パラジのヤカの言葉
    うなずける気がします。

 昨日、車のガソリンを入れた後茶花の市街地でタクシーとすれ違って
あわてて飛行場に行ってみた。
飛行機を聞いておけばよかったと思った。

 今回は私の気持ちにゆとりがなかったので、
    落ち着いた場所ではなしが出来なくて残念でした。

      次回を楽しみに庭をいじっています。

投稿: わらび | 2007/09/06 05:41

飛行場へは昼に母を見送った後、
午後五時の便に乗りました。

こちらこそきちんと連絡もせずに失礼いたしました。

いつか改めて与論の史跡をめぐりたいと思っています。
そのときはぜひお話させてください。

投稿: 喜山 | 2007/09/06 08:24

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