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2007/09/18

デューティ <d → r ?>

昨日の「ウシュクミ」、潮汲みの話で、母が子に語りかけたことのひとつ。

  デエー ワッタイ フマカラ フヌアダミトゥティ 
  デューティ ショーチ コロン
  さぁ、わたしたち二人、ここからあざみを採って、
  生酢に料理して食べよう

このなかに「デューティ」という言葉が出てくるけれど、
ぼくは、これまで、この「デューティ」という音の、
独特な響きに、心奪われてきた。

「デューティ」と書くと、dutyを思い出すかもしれない。
で、比べてみると、duty の「デューティ」と、
「デュー」にアクセントがかかるのは同じだが、
「デューティ」の「ティ」は、伸ばさず短く切って発声するのが特徴だ。

拵える、捌くなど、料理(する)という意味だと思う。

いままで、ぼくはこの言葉にどこか遠くからやってきたような、
異質な印象を持ってきた。

デューティ。なんとなく格好よくもある?
(いまどきは、ここで、「どんだけー」の合いの手が入るかも)

でも、ひょっとして、異質なものではなく、
料理の「りょう」の音と関係あるのかもしれない。

言い換えると、ダ行がラ行に転訛することはありえる、もしくは、
タ行の濁音とラ行の濁音が等価である可能性はないだろうか。

 ○ ○ ○

「デューティ」の「デュー」は、u音で終わるが、
これを五母音に変換すると、o音をとりうる。

ダ行がラ行への転訛があるとすれば、
「デュー」は、「リョー」の音になるのである。

これはありうるだろうか。

こう思うのは、池田さんの『無学日記』には、
ダ行がラ行に変化している例が散見されるのだ。

 イドゥー   → イル-  (どれ?)
 マンドゥン → マンルン (いっぱい)
 タフドゥ  → タフルゥ (たこを・が)

いずれもダ行がラ行として表音されている。
これは、池田さんの出身の朝戸に見られる発声なのか、
池田さんの表記上の癖なのかは、ぼくでは分からない。

けれど、癖であったとしても、発声する音の類似を感じてしまう。

デューティ、の不思議な響きに、ぼくは魅入られてきたけれど、
これは、「りょうり(料理)」の古形の言葉なのだろうか。

ふと、そう思ったのだ。

まぁ、「料」は音読みであり、新しい言葉だとしたら、
「デュー」との関連づけは見当ちがいで、
笑い話に終わる気もするけれど、アイデアとして出しておきたい。

 ○ ○ ○

と、ここまで書いて。
そういえば、「らっきょう」を「だっちょう」と言います。
やっぱり、ダ行とラ行につながりがありますね。

 ※「ウシュクミ - 潮汲み」




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コメント

 クオリアさん

 この頃、耳が遠くなっています
孫たちの言葉の呂律の回転についていけません
聞き間違い、はては聞こえていない・・・etc

ワラビシュルバーヤ
デューティカラコレが、炊いてから食べなさい
と、素直に聞いていたつもりでした

 今になって考えてみると、アンマーは
リュウティカラ…と言っていたのを聞き誤って
「デューティカラ…」と思い違いしていたので
はないかと思ったりしています
 

投稿: サッちゃん | 2007/09/20 01:49

サッちゃんさん。

たとえば、sing をシングと聞き、tobacco をタバコと聞いたように、
そう聞こえるということは、言葉が変化する動因になったのかもしれないですね。

投稿: 喜山 | 2007/09/20 21:25

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