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2007/08/23

「観光するところなんて、ありませんよ」

このタイトル、ドキっとしましたか?

これ実は、映画『めがね』の台詞だそうです。
観光したいと言うタエコ(小林聡美)に返される答えが、
 
 観光するところなんて、ありませんよ。


他にも、
 
 たそがれないのに、一体何をしにここに来たんですか?

とも。


予告編では、

 ここ携帯つながんないんですよ、いいでしょ。

たしか、こんな台詞も入ってました。


実際の与論島は、島中観光地だし、携帯は浜辺だってつながるし、
たそがれるだけじゃなく、希望もロマンもいっぱいなんだけど、
映画『めがね』の台詞は、妙に、与論ぽい。

観光するところなんてない、も、
携帯はつながんない、も、
たそがれないのに、何しに来たんですか、も、

 与論ぽい。


そういえば、また最近、どこかのブログで、
「ヨロン島はバリ島の近くにあると思ってたの私だけ~」
と驚いている記事を見かけました。

これもまた、カタカナヨロンのこととはいえ、与論ぽい。


かつて沖縄は「天国にいちばん近い島」と、
キャンペーンされたことがありました。

与論島はかつて南の最果ての島でしたが、
今は、与那国島や波照間島が、その任についています。

与論島のポジションはどこだろう?

そう思うとき、

何もない、
何もしない、
どこか分からない、
どこかの南の島。

という映画『めがね』の提示するイメージは、
旅する島、与論島のポジショニングとして、
いいなぁと思えます。


 ○ ○ ○

上の台詞は、このサイトで見ました。
試写会の様子を含め、いちばん詳しい紹介が出ています。

 『めがね』完成披露試写会レポート



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コメント

 友人の詩集が送られてきました

 おーい あの頃 
 何もなかったね 
 いつもいつも ひもじかったね

 おーい あの頃
 だが なんとなく なのしかったね

  ・・・・・とありました

 「襟裳の春は 何もない春です…」
 と歌って 地元から猛抗議があった
 という話を思い出しました
 ヒットして、結果オーライでしたが

  陸地の木が伐採されて、襟裳の海
 の昆布がなくなっていましたが
 木を植えて再生を図っていたようで
 す。どうなっているのでしょうか?

  石垣の珊瑚も、白化が進んでいる
 らしいですね

  ないものねだりをしないで、無か
 ら有を生じることはできるのでしょ
 うか

  なせばなるかな
 

投稿: さっチャン | 2007/08/24 13:41

さっチャンさん。

実際、与論の珊瑚礁もほぼ壊滅状態。
でもそうなっても全ての魅力を失うわけではなく、
海としての魅力は湛えたままです。

自然は繊細でもあれば、
途轍もなく大きくもありますね。

あるものを育てていくこともしていきたいですね。

投稿: 喜山 | 2007/08/24 18:46

クオリアさん

 与論の海にも、石垣にも潜りました
与論の海の透明性 チュラサイドウ

 ガシガよ ガシュクトゥチチ
安心、安堵はできない思いでいます

アッセ ヌガティボ スーワーデール

投稿: さっチャン | 2007/08/24 23:39

さっチャンさん。

ワンナガ ガンチ ムーユン。
いつも、フバマに行くときは、
海水の様子、ゴミの有無に一喜一憂です。

ガシガ ションシ チュラサイヤー。

投稿: 喜山 | 2007/08/25 08:32

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