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2007/07/06

映画『めがね』の舞台挨拶-与論島の場力

八雲ふみねさんの「yakumoxTV」で、
映画『めがね』完成試写会での舞台挨拶を観ることができる。

観るべし。

ぼくはいままで失礼なことに役者さんを無視して、
背後の与論島ばかりに目を奪われてきたが、
この映像を見ると、役者さんのコメントが響いてくる。

というのも、役者さんたちは、
映画のことより、与論島で感じたことを話しているのだ。

小林聡美曰く。

 島に行ったらもう、ほんとにマイナスイオンとかα波の嵐で、
 もうリラックスしないでそどうするといった環境の中で・・・

もたいまさこ曰く。

 東京ではああでもないこうでもないと考えてたんですけど、
 すっかり、島へ入った途端に、
 無駄だ、すべては無駄なんだ、ていうことが分りましてね。
 ・・・
 みなさんも行ってみるといいですよ、ってそんな感じですね。

荻上直子監督曰く。

 脚本を書く時に一番最初に行った時に、
 ほんとに考えるとか、思考するとかいうことを
 根こそぎ奪われるような場所で・・・。

ぼくは役者さんたちの言葉に、心を動かされた。

たとえば、「考えるとか、思考するとかいうことを
根こそぎ奪われるような場所」という荻上監督の言葉は、
そのまま、ぼくが与論島に行くと感じることだ。

 ○ ○ ○

誤解されたくないので書くけれど、
これは、島の人が何も考えないでいるという意味では全くなく、

与論島の場の力、
とくに、時間が重層する場から与論島に入ると、
強烈に感じる、あの、力のことを言っている。

役者さんの言葉も、そのように、
与論島の魅力の核心を言い当てているのだと受け止めてほしい。

役者さんたちは、役者さんの鋭敏な感受性で、
与論島を感じ取り、舞台挨拶で素直にしゃべってくれている。

これは、映画の舞台挨拶なのだから、
与論島のことを話すのは逸脱だと思われるかもしれない。

でもそうではない。
役者さんのみならず、監督までも与論島のことを口々に話すのは、
与論島の場の力が、作品形成に大きな力を発揮しているからだ。
というより、与論島の場の力が作品を作ったと言わんばかりだ。

これが、舞台挨拶から感じることだ。

ますます、期待は膨らむというものだ。
だって、映画作品から与論島そのものを
感じることができるかもしれないから。



 
 

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コメント

僕もこれ見ました。で、喜山さんと同じことを感じました。
映画のことより、その取り巻く環境の映画に及ぼした影響について多く語られていたように思います。
都会の人々が求める島の魅力そのものを肌で感じ伝えていたと思います。公開が楽しみですね!

↓コチラも覗いてみてください。もうすでにご覧になってるかもしれませんが(^^;
http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=2818

投稿: lagoon | 2007/07/06 20:31

おはようございます。

 感激しました。
与論に住むどれだけの方が感じて(気づいて)くれるか気になりますが、役者さんのコメントを
住民にとって心打たれるものを感じます。
遠めに撮影現場を見ていたのが悔やまれますが、

 むしろその方が想像を膨らませる事ができるだろうか。
昨日IターンしたN夫妻の新聞記事を見ながら、
近年の人との出会いの縁を不思議に思うことである。
 紹介、いつもありがとう。
     田舎にいても情報を先取りできるあり難さを感謝します。

投稿: awamorikubo | 2007/07/07 04:33

lagoonさん。

映画、楽しみですね。
シネマ・トピックスを教えてくれてありがとうございます。
「南の島の楽園ぶり」というの、いいですね。
試写会、行きたかったですが、公開を待ちましょう。

投稿: 喜山 | 2007/07/07 12:09

awamorikuboさん。

いまや与論島にいても、情報の先端に触れることは簡単になりました。
これは逆に言えば、与論島で情報の先端にいることが
できるようになったということでもあります。
与論からの発信がもっともっと増えるといいなと思っています。

投稿: 喜山 | 2007/07/07 12:11

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