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2007/07/30

神高き島・伊良部

伊良部島は、宮古島の西に浮かぶ楕円形の島だ。

伊良部島は昔から「神高い島(カンダカイ)」と言われているという。
ぼくはこの意味は、海蛇(竜)神を島名にした
土地の力のことを指していると思う。

 大竜門へまず着く。ここは断崖絶壁。
 そこから下の海面を見下ろすと、
 キレイなイノー(サンゴ礁)とエメラルド色の海が見える。
 続いて「竜門館」へ。その途中に「潮吹き岩」がある。
 ここには、かつて生みとつながった巨大な洞窟があり、
 そこから打ち寄せた波が地表に吹き上げ、
 巨大な「潮吹き」現象が表れていた。
 天高く海のしぶきが吹き上がり、
 壮大な眺めであったという。
 しかし、塩害のため農家に被害を与えるということで
 コンクリートで塞がれてしまう。

このエピソードは、沖永良部島のフーチャの話を思い起こさせる。
というより、潮吹き上げ洞窟フーチャの話と同じだ。
塩害のため塞がれてしまう、という落ちまで。

 (※「昇り竜の島・沖永良部」

 伊良部島の神女達は、この潮吹きを抑え込んでしまうことで、
 島の神々は怒り、悲しんでいると感じている。

この神女たちの感じ方は、
海蛇(竜)神名=島の地名とした、
伊良部島の感受性からすれば、自然なものだと思う。

潮吹き洞窟をふさぐということは、
地名を忘れてしまうことと同じように、
地霊的な場の力を奪うことを意味している。

竜の嘆きだ。


ぼくは、野本さんの伊良部島紀行を読み、
沖永良部島との地勢の共通性を知らされる。

そこで、沖永良部島と伊良部島は、
地名の由来として同源であり、
海蛇(竜)神としてのイラブが、
地名となったのだ考えていい気がしてきた。

そしてこれが、「神高き」ということの内実でもあると思う。

『海と島の思想』 (野本三吉)
Ⅰ 人類史の基層文化
6 神高き島・伊良部




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コメント

東京を引きずってしまった。


     神打開
         の運命か。


     やっぱり
           宮古島   だよね。


        いらぶ  には   まだいっていなかった。

    宮古島の神秘な石庭

       新城定吉著    

    これから読み返そう。

      ぴるますはなし   も

        ちょっと おかしくなった。
                今日限り。

投稿: awamorikubo | 2007/07/31 09:47

awamorikuboさん、コメントありがとうございます。

「宮古島の神秘な石庭」、ネットで紹介文を見ました。
面白くて不思議な話ですね。
盛窪さんも、ぜひ書いてください。

投稿: 喜山 | 2007/07/31 23:17

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