« 釣りバカとドラえもんと少年とゴルゴがヨロンへ | トップページ | 奄美の多層圏域と離島政策 4 »

2007/07/05

ラクーターを追い越さない

ゆうべは東京、よろんの里へ二回目なのであった。

パラジ(親戚)のヤカ(兄)が誘ってくれたので、
他でもない「よろんの里」に案内したのです。

「よろんの里」は、料理が美味しい。
ゆうべは、イシューガマ、スク豆腐、ラフティ、
グルクンのから揚げ、海ぶどう、スヌイ、
ゴーヤとたまねぎのポン酢あえ、ソーミヌチャンプルー、
有泉のロック、おにぎりに味噌汁と、
それはそれは堪能しました。

で、話も与論のこと。
ヤカ(兄)曰く。

与論では、ラクター(自動三輪車)でお年寄りが
道の真ん中をゆっくり走っていても、
後に続く車は、それにしたがってゆっくり走る。
誰もクラクション鳴らしたりしない。
でまた、お年よりは、途中で誰かと行き交うと、
ラクーターを止めて、話し出したりする。
それでも、誰も何も言わない。
ラクーターが、車を何台もしたがえて走ってるわけよ。

こんな光景どこにもないよ。
俺だって、東京や他の場所いるときは、
ブ、ブーって鳴らすよ。
でも、与論だとそういう気にならない。
どこでも5分で行けると思うから、急かないのかもね。

飛行機から降りてあの空気を吸うと、
もうモードが変わってるわけよ。
与論モードに。

あれは与論でしか味わえない。
与論の大事な文化だよ。

お年よりが幸せに暮せる。
与論のいいところだよ。

なるほどなぁと思った。

 ラクーターを決して追い越さない。

いい文化ですね。

与論憲法には、「ラクーターを追い越してはいけません」
と書かれている、となっても面白いけれど、
ここは不文律で、みんなで自然にそうしているのが、
いちばん素敵なあり方だ。

ああ、これも与論島クオリアだ。

 ラクーターを決して追い越さない。

いいですねぇ。




|

« 釣りバカとドラえもんと少年とゴルゴがヨロンへ | トップページ | 奄美の多層圏域と離島政策 4 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ラクーターを追い越さない:

« 釣りバカとドラえもんと少年とゴルゴがヨロンへ | トップページ | 奄美の多層圏域と離島政策 4 »