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2007/07/15

『海と島の思想』

いつの頃からか、琉球弧の島々をめぐることが夢になっている。

これまで叶ったのは十島にも満たない。
いつ果たせるとも分からない。
どのように果たすかも、まだ分からない。

でもそうしたい想いだけは確かだ。

それは、琉球弧の島々を通じて、
自分を確かめたい。人間を確かめたいという
ことかもしれない。

そんな夢を抱いている者にとって、
『海と島の思想』は、うらやましい本だ。
なにしろ、そのサブタイトルには、
「琉球弧45島のフィールドノート」とあるのである。

めぐったのかぁ。そう思うと、羨ましい。

けれど、少々値が張る。
近所の書店で中身を確かめてからと思ったが、
運悪く在庫切れ。

そこで、版元の現代書館に電話して、聞いてみた。
「どんな中身と言われても」と最初、困らせた様子だったが、
民俗学的視点であること、著者の生き様自身が素敵であることを聞いた。
ぼくは、与論、波照間、与那国など、
自分の気になる島が載っているかどうかを確かめて、
じゃあ奮発してみますか、と電話を切った。

そうして、手にしたのが、
野本三吉著『海と島の思想』である。

Photo_87













手にしてみると、帯には、

 島は閉鎖空間ではなく人類史の基層

とあって、思わず、うなずく。

背には、「島には未来の祖型がある」とある。
これも同感で、ぼくはますます著者のなしたことが羨ましくなった。

当分、ぼくが琉球弧の島々をめぐることはかないそうにない。
ひとまずこの本を頼りに、琉球弧の島々をめぐる旅をしてみようと思う。




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コメント

僕も、沖縄県の島はたずねていない島の方が圧倒的に多いです。
奄美諸島も、請島と与路島は、まだです。

奄美諸島の考古学で、琉球弧の島嶼モデルを構築できると考えていますが、まだまだ机上の段階です。

喜山さんの書評、楽しみにしています。
毎日の楽しみ、ですから!

投稿: NASHI | 2007/07/16 09:08

NASHIさん。

ふいに思ったのですが、
奄美諸島は、高島と低島があり、北に高島が厚く、
南に低島が厚い。高島の森から低島の白砂へとつながる。
そんな風に概観すると、沖縄、先島諸島も同じ構造ですね。

北琉球弧を、中南琉球弧は反復しているのですね。
逆にも言えます。
中南琉球弧をコンパクトに反復しているのが南琉球弧である。

「奄美諸島の考古学で、琉球弧の島嶼モデル」。
触発されての連想です。ありがとうございます。

島嶼モデル、楽しみです。

投稿: 喜山 | 2007/07/16 11:51

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