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2007/07/26

「てるしの」の島・伊平屋

『海と島の思想』の旅は、
沖縄の北端、伊平屋島に向かう。

伊平屋島といえば、与論からも近いのに島影しか知らない島だ。
いつも遊んでいたフバマからも、はっきり見えて、
与論とは違う、山々の連なる島影が印象的だった。

それらは後岳、前岳、腰岳、賀陽山、阿並岳といい、
標高は二百メートル級、島の八割を占めるという。

Iheya1













榮喜久元の『道之島紀行』によると、
昔の与論の歌にも、

 伊平屋の七離り うちゃがてるみゆる
 (伊平屋の七離れは、波間から浮き上がって見える)

というフレーズがあるという。

はっきり知りたいので、地図にしてみる。

2nanapanari

















イヒャー、ヌーフ、グシガー?、イヂナ、ヤヌシチャ?、ヤナファ、だろうか。

なるほどあの幾つも連なって見えた島影は、
この七島からなっていたわけだ。ちょっと感慨深い。

奄美八島に比べて、無人島を含む伊平屋の七島は、
寄り添うように近接している。

同じ島の集まりでも、奄美に比べて、
一体感を感じやすいかもしれない。

 ○ ○ ○

伊平屋島は与論島から近いといっても、
その自然は趣きのちがいがあるようだ。

島の北方には、ヤヘー岩が沖合い50メートルにそびえる。
潮が引くときだけ行けるという。
潮が引くときだけ現れる与論の百合が浜のようだが、
ヤヘー岩は、聖地になっている。

また、クマヤと呼ばれる洞窟は、
天の岩戸伝説もあるというから驚きだ。

稲作も盛んで、「伊平屋米(てるしの米)」のブランドもある。

米が生産できるという農の構造が、
この「天の岩戸伝説」を呼び寄せる
背景になっているのかもしれない。

でも、与論でもかつては行っていたウンジャミ(海神)祭もあるという。
稲作以前の歴史をいまも持続しているのだ。

「てるしの」は、太陽あるいは太陽神と解されている。
いつか、伊平屋にとって、陽が昇るほうにある与論島を、
伊平屋島から眺めてみたい。


『海と島の思想』 (野本三吉)
Ⅰ 人類史の基層文化
2 「てるしの」の島・伊平屋



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