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2007/07/09

奄美の多層圏域と離島政策 8

『奄美の多層圏域と離島政策』
第5章は「奄美の農業と農協合併」。


各島の農産物を引用してみる。

【代表品目】
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奄美大島北部 さとうきび、豚、採鶏卵
奄美大島南部 採鶏卵
喜界島    さとうきび、肉用牛、茶
徳之島    さとうきび、肉用牛、バレイショ、さといも
沖永良部島  花き一般、さとうきび、バレイショ、さといも
与論島    肉用牛、さとうきび、さといも、インゲン
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【特産品目(注目品目)】
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奄美大島北部 たんかん
奄美大島南部 カボチャ、たんかん、ぽんかん、甘藷
喜界島    ゴマ、メロン、たんかん
徳之島    マンゴー(特に天城町)
沖永良部島  マンゴー、葉たばこ(特に知名町)
与論島    ソリダコ
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こうしてみると、「砂糖きび」以外に多くの産物が栽培されているのが分る。
マンゴーなど、熱烈な支持を受けている商品もある。

これは2年前の資料だから、現在は変わっているかもしれない。
与論でも、ドラゴンフルーツがあったり、
先日は、初出荷のパッションフルーツをいただいたりした。
与論も産物の幅が出てきたと思う。

 ○ ○ ○

ところで、2005年時点では、合併は実現していない。
著者は、奄美の合併が遅延した理由はなぜだろうかと問うている。

 それは、奄美農業の多様性(営農類型の島ごとの著しい相違、
 農業構造の相違)に誘因し、島の間隔があまりにも離れていることから、
 合併のメリットが見いだしえない点にもあろう。

農からみても、奄美は奄美、なかなか統一像を持ちにくかった。
ぼくは実のところ、農協の活動内容、存在意義について、
よく分かっているわけではない。
合併にいたる経緯も知らない。

ただ、この章を読み進めるなかにも、
奄美らしさを感じることができた。

2006年4月に実現した合併が、
奄美の相互交流の促進になればいいと思う。



目次

第1章 岐路に立つ奄美と新しい島嶼研究アプローチ
     (山田誠)
第2章 離島における市町村合併の政治力学
     (平井一臣)
第3章 奄美の市町村財政と地方交付税
     (朴源)
第4章 奄美振興開発事業と建設業
     (田島康弘)
第5章 奄美の農業と農業合併
     (北崎浩嗣)

第6章 奄美の物流と流通コスト
     (山本一哉)
第7章 市町村合併と群島内の経済モデル
     (荻野誠)
第8章 奄美の出産と育児に関する地域・家族研究
     (片桐資津子)
第9章 持続的・自立的社会の創造に向けて
     (皆村武一)
第10章 奄美の地域振興と文化
     (山田誠)



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