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2007/06/18

聴く奄美

「奄美諸島史の憂鬱」を皮切りに、
「奄美の島々の楽しみ方」「あまみ便りBlog」
紹介されてとても気になった本。

『聴き歩きフィールドガイド奄美』だ。

Kikiaruki_amami













これは図鑑ぽいけれど、ただの図鑑ではない。
なんとQRコードを使って、動物や鳥たちの鳴き声を
ダウンロードして聴くことができる。

カテゴリー別にみると、

 森 30
 里 21
 海  6
 静 18
 暮  6

と、「静」に属する17の動物たちを除けば、
64の鳴き声に耳を傾けられる。
「聴き歩きフィールド」と題するゆえんだ。

アマミノクロウサギがトップを飾り、
ハト、コノハズク、ルリカケス、ヤモリ、クイナ、
クジラ、イソヒヨドリなど、島の主役たちの声を聴ける。

ちなみに「静」とある「静かな生物」にはハブも登場する。
もちろん鳴き声は無いのだけれど。

「暮」とあるのは気になるところだけれど、
「暮らし」のことで、なんと「大島紬」の音も聴ける。

思い起こせば、島は自然の音にあふれていた。
目覚めるころ、静寂のなか、いつも鳩の声が聞えていた。
夜は、ヤモリの鳴き声を聞くと、
島の世界に引き込まれるようで安心した。
後年、島に帰ったと実感するひとつがヤモリの鳴き声だった。

夜も窓は開け放しで寝て、
いつでも、動物たちの鳴き声を耳にしていたのは、
贅沢な経験だったと、いまさらのように知らされる。

昔の島人は、ただ単に聞いていたのではないと思う。
晴れを喜んだり、台風の到来を知らせあったりというような、
動物や鳥たちの声を察知していたに違いない。

この本は、そんな奄美の贅沢を教えてくれる。

「聴き歩きフィールドガイド与論」も欲しい。
で、豚や牛の鳴き声も聴きたい。(^^)

飛び出す絵本というつくりがあるけれど、
これは、「飛び出す音本」だ。


ちなみに、ぼくはリュウキュウアカショービンの声を
携帯でときどき聴いている。

キュロロロロ、と、昔、聴いていただろうに、
気に留めたことのなかった声が、
島の世界への通行手形の呪文のようなのだ。
目覚ましの音にしたいなと思う。

奄美の豊かさを伝えてくれる一冊だ。




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コメント

「奄美の豊かさ」を伝える新しい伝達手段、楽しいですね。
こんな簡単なことでも、あるのとないのとでは全然違います。

うちの職場でM、この図鑑の鳥の鳴声を携帯の着信に利用して
楽しんでいる人もいます!

投稿: NASHI | 2007/06/18 21:51

NASHIさん、コメントありがとうございます。

豊かだなぁって改めてわかります。
この本、着目がすばらしいと思うのです。

鳥の鳴き声の目覚ましがぼくはほしいです。
着信もいいですね。

投稿: 喜山 | 2007/06/18 23:44

 ブログで紹介していただき,ありがとうございます。

 この本を作っていて,本当に奄美は音が豊かだと感じました。
思えばサシバやアカショウビンなど季節を告げる生き物の到来は,
鳴き声という音で感じていました。本から聞こえる音を聞くと,
鳴き声と共にその景観が,空気の感触を含めてよみがえるような
気がします。

 誰でも気軽に聞けるだけでなく,着信や目覚ましにして遊べる
点が携帯の良い点だと思います。私もいろいろな音を登録してい
ますが,奄美の音が携帯から流れるとそれだけで嬉しくなります。

 

投稿: 担当編集です | 2007/06/19 14:18

担当編集さま

素敵な本を作っていただきありがとうございます。

奄美の音が身近なところある。
ぼくもそれだけで嬉しくなります。

身近な空間を奄美・与論・琉球弧で
いっぱいにしたくなりました。

投稿: 喜山 | 2007/06/19 19:28

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