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2007/06/12

黄金の道

このところ、与論島の夕陽の写真を続けて見せてもらった。


ちゃくれさんの「当たり前の夕景」

lagoonさんの「夕日」

喜山修三さんの「東シナ海に沈む夕日」

どれも言葉を失う。美しい。


Agasanoumi01_1















ぼくはうまく撮れていないけれど、
フバマから眺めた夕陽の光景はありありと覚えている。

沈む夕陽が、まわりの空と海を黄金に輝かせる。
その黄金は、夕陽から海を伝ってまっすぐに
浜辺に立つぼくたちの足元まで届いていた。

きらめく波が夕陽まで続く道に見えた。
黄金の道だ。

そのまま、夕陽まで歩いていけそうだった。

どこかの民話や神話は、
こんな実感をもとに作られたのに違いない。
そう思えた。

この世ならざる場所への通路は、
いつでも開けているように思えた。


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コメント

ほんとうにそのような風景と実感でした。
確かに、確かに、
私たちにはいつも黄金の道が開けていました。

互いの表情が読めないぐらいの暗さに、
はっとわれに返り、
示し合わせたように
急傾斜で凹凸の坂道を
雑草の鞭を頬に受けながら
器用に駆け上がった‥

もう一息のところで
おせっかいに覆いかぶさる
黒い亜熱帯の木々

もったいぶったわずかな灯り、
線香ベースの独特な匂い
宇和寺‥
現世で生きるには
あまりにも脆すぎる私の
安神があった。

このブログは与論へ通じる窓です。
楽しみに読ませていただいています。

   neighbor-K

投稿: neighbor-K | 2007/06/14 06:26

neighbor-Kさん、コメントありがとうございます。

「互いの表情が読めないぐらいの暗さに」。
これ、まざまざと思い出します。
うっかりしていると、あっという間にそうなりましたね。
そうなると、もうムヌの世界になるから慌てました。

それにしても、neighbor-Kは格好いいネーミングです。

投稿: 喜山 | 2007/06/14 18:35

黄金の道がリアルに浮かんだので
勝手に自分なりの続きを作ってしまいました。

ほんとにいろいろ思い出させてくれます。

neighbor-K goodでしょう。

投稿: neighbor-K | 2007/06/14 19:12

neighbor-Kさん。

その続きがまたありありと
映像が思い浮かぶのでまいりました。

夜の闇の中では、宇和寺のちょっとした坂を
くだって家に帰るのは怖かったです。
長じてからも。


投稿: 喜山 | 2007/06/14 22:23

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