黄金の道
このところ、与論島の夕陽の写真を続けて見せてもらった。
ちゃくれさんの「当たり前の夕景」。
lagoonさんの「夕日」。
喜山修三さんの「東シナ海に沈む夕日」。
どれも言葉を失う。美しい。
ぼくはうまく撮れていないけれど、
フバマから眺めた夕陽の光景はありありと覚えている。
沈む夕陽が、まわりの空と海を黄金に輝かせる。
その黄金は、夕陽から海を伝ってまっすぐに
浜辺に立つぼくたちの足元まで届いていた。
きらめく波が夕陽まで続く道に見えた。
黄金の道だ。
そのまま、夕陽まで歩いていけそうだった。
どこかの民話や神話は、
こんな実感をもとに作られたのに違いない。
そう思えた。
この世ならざる場所への通路は、
いつでも開けているように思えた。
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コメント
ほんとうにそのような風景と実感でした。
確かに、確かに、
私たちにはいつも黄金の道が開けていました。
互いの表情が読めないぐらいの暗さに、
はっとわれに返り、
示し合わせたように
急傾斜で凹凸の坂道を
雑草の鞭を頬に受けながら
器用に駆け上がった‥
もう一息のところで
おせっかいに覆いかぶさる
黒い亜熱帯の木々
もったいぶったわずかな灯り、
線香ベースの独特な匂い
宇和寺‥
現世で生きるには
あまりにも脆すぎる私の
安神があった。
このブログは与論へ通じる窓です。
楽しみに読ませていただいています。
neighbor-K
投稿: neighbor-K | 2007/06/14 06:26
neighbor-Kさん、コメントありがとうございます。
「互いの表情が読めないぐらいの暗さに」。
これ、まざまざと思い出します。
うっかりしていると、あっという間にそうなりましたね。
そうなると、もうムヌの世界になるから慌てました。
それにしても、neighbor-Kは格好いいネーミングです。
投稿: 喜山 | 2007/06/14 18:35
黄金の道がリアルに浮かんだので
勝手に自分なりの続きを作ってしまいました。
ほんとにいろいろ思い出させてくれます。
neighbor-K goodでしょう。
投稿: neighbor-K | 2007/06/14 19:12
neighbor-Kさん。
その続きがまたありありと
映像が思い浮かぶのでまいりました。
夜の闇の中では、宇和寺のちょっとした坂を
くだって家に帰るのは怖かったです。
長じてからも。
投稿: 喜山 | 2007/06/14 22:23