もっと想いを-「ヨロン島サンゴ礁基金」に寄せて
与論町のホームページで、
「ヨロン島サンゴ礁基金」の案内が載っている。
6月20日付けの「与論町ヨロン島サンゴ礁条例」
に基づくものだという。
「サンゴ礁基金」とあるが、目的は珊瑚礁に限ったものではない。
1)サンゴ礁と共生する環境の保全に関する事業
2)ヨロンマラソン大会の運営に関する事業
3)与論十五夜踊りの保存に関する事業
4)離島の振興に関する事業
この4つの事業への寄付を求めるものだ。
○ ○ ○
ぼくは、4つの事業も、寄付という方法も
どれも切実で賛成だ。応援したい。
ただ、このリリースでは、
コミットしたくてもコミットしにくい。
何に、どう使われるのかが、よく分らない。
「サンゴ」礁については、
・珊瑚の移植
・酸素繊維魚礁
・藻場造成
・貝類放流
・情報配信・発信
・植栽事業
という項目はあるが、
珊瑚礁再生へ向けたプロセスについての解説と、
事業規模に占める期待寄付の程度を教えてほしい。
そうでないと、事業の重みと寄付の寄与度がつかみにくい。
○ ○ ○
いや、ぼくは難癖をつけたいわけではない。
ただ、寄付を募る手前で、もっと述べてほしいと思う。
冒頭、町長のメッセージには、
「ヨロン島への熱い想い」と呼びかけている。
与論への熱い想いを期待するのだから、
その前に、与論町の熱い想いを教えてほしい。
この事業に関して、どのくらい真剣に取り組んでいるか、
知らせてほしい。
まさか、寄付の多寡が偉さに比例すると思い込みたい
大勘違い輩を再生産したいわけではあるまい。
今回の案内は、寄付の一口と目標額が生々しく迫ってくるが、
ここにかける町の想い・考えは、
はにかむようにしか届いてこない。
自分の想いをどのように、かければいいのか、戸惑う。
「ヨロン島サンゴ礁基金」の主旨、想いをもっと伝えてほしい。
寄付は、島にとって有効な手段と考えるだけに、そう思うのです。
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