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2007/06/10

樹木水準

福永さんは、21世紀の奄美の望ましい姿を考える上で、
二つのことを示唆している。

それは、「自然資本」と「農林水産業を基幹とする
地域複合産業システム」だ。

社会資本は、道路、港湾、学校などの他にも、
医療、年金、介護などの制度資本と、自然資本がある。

 これまで公共工事、いろいろな工事をすると自然破壊されるとか、
 そういうふうに言っていました。それは、多分に情緒的なところが
 ありました。いわゆる自然そのものがどれくらい価値があるか
 という位置付けがはっきり出来てないまま、人間も動物の一つだ
 というような情緒的な考え方で、自然破壊反対だとか言っていた
 のですが、これをちゃんと位置付けようじゃないか。

これについて、福永さんが挙げる例は、

 道路の下に獣道を通す。
 道路の上に覆いをかけて獣の通る道を確保する(覆道)。

ぼくは両方とも知らなかったので、面白かった。
なるほどそうすれば、自然との共存が可能になる。

 ○ ○ ○

福永さんの文脈の助けを借りると、
格差があるという言い方には、
所得からみてその通りという面と、
自然資本を考慮していない物足りなさとがある。

たとえば、地域にある樹木の数をカウントして、
1人当たり樹木数を指標にしてみたら、
違った世界が見えてくるかもしれない。

樹木水準だ。

マングローブ水準なんて作ったら、
奄美大島や西表島は圧倒的だし、
逆に、最近の与論島のガジュマル水準の低下は、
気になるところだ。

ガジュマル水準が高いほど、与論島の精神的安定度は高い、
というのは、ひそかに思う指標だ。

樹木は、初期人類の聖地をl決める時にも
鍵になった大切な存在である。

自然資本をみる指標として見ても面白いと思う。

 ○ ○ ○

もうひとつの示唆は、
「農林水産業を基幹とする地域複合産業システム」。
国土審議会は、「多自然居住地域の創造」が必要という。

ところで奄美は、
多自然居住地域をわざわざ作らなくても豊富にある。
足りないのが、
この「農林水産業を基幹とする地域複合産業システム」だ。

サトウキビ、黒糖焼酎などがその対象になる、
と福永さんは言う。


その話は、つづきで。

「21世紀 奄美へ期待するもの」から



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コメント

おはようございます
「奄美ミュージアム構想」を読ませていただきました。
勇気づけられた次第です。

 昨日、かりゆし酢の親戚の方が訪ねてこられた後に読んだので
いっそうに、の産業興しに思いを馳せることです。
とりあえず、やれることから始めますが、
福永さん的な発想を行政が早く取り組むことだと思います。
私がで出来なかったことを、NPO活動を通してこれからできればとおもいました。
 応援よろしくお願いします。

投稿: awamorikubo | 2007/06/11 04:30

おはようございます。コメントありがとうございます。

「奄美ミュージアム構想」は、
awamorikuboさんのまるごと博物館の構想と共鳴していますよね。
もちろん、応援しております。

投稿: 喜山 | 2007/06/11 08:52

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