沖縄は、水のある大きな地!?
首里、那覇、ときたら、沖縄です。(^^;)?
沖縄の語源、必ずしも定説あるわけではないんですね。
沖にあざなえる縄のごとし、
という解釈は、いくらなんでも、
当て字の漢字からの推測と退けられているようです。
ごもっともです。
伊波普猷は、たしか「沖合いの漁場」という説を出しています。
「地名由来辞典」もこれを採用しています。
ぼくはこれは違う、と思います。
単純な理由で、地名は、地勢・地形に対してつけるのが、
初期の在り方だとしたら、
「漁場」という人の営みの場につけるのは、
時代が後段になってしまうと思うからです。
「沖にある場」、「遠い場」という考えもあります。
「地名由来辞典」は退けている説です。
外間守善は、「大きな那覇」という言い方を確かしていました。
牧野哲郎さんの、
「那覇は水のある場所」という理解を踏まえると、
ぼくは、これ、あるんじゃないかという気がします。
「水のある大きな地」という解釈です。
那覇に水があり生活の場と見なす。
沖縄島をその拡大版とみなすのは自然な感じがするからです。
ただ、「大きい」という単語に、
どうして「うふ」が使われていないのかという違和感は残るので、
どうも確信までいきません。
外間守善は、「おもろそうし」では、
「大きい」は、「オキ」、「ウキ」と表現されていると、
解説しています。
ただ、そうなると16世紀に編纂された
「おもろそうし」の言葉ですから、
「オキ」、「ウキ」を、古代の言葉として
受け止めていいか、分かりません。
それから、沖縄を「ウチナー」と呼んでいるので、
もともと「オキ」ではなくて、
「ウチ」だったのではないか。
すると、「オキ」は「大きい」を意味する、ではなく、
「ウチ」は「大きい」を意味する、
という説明が要ると思えてくるのです。
ここ、解けるでしょうか。
とはいえ、落ち着きがいいので、
「沖縄は、水のある大きな地」と、
いまは受け止めておこうと、思ってます。
もっといい理解があったら、
ぜひ、教えてください。
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