那覇は水場
牧野哲郎さんの
「『おもろそうし』にみる沖縄奄美の共通地名」に
触発されてシリーズです。(^^)
牧野さんは、琉球には、
ナハ音の地名が多いことに着目しています。
那覇だったり名波だったり。
で、ナハは必ずしも海岸に限るわけではなく、
内陸にもあると指摘しています。
当っていくと、
久茂地川周辺の標高は2~4メートル、
安里川周辺は、4~8メートル。
こんな考察から、
8月の満潮時には汐入の可能性があると推測します。
また、那覇市は、
地質的には川が運んだ泥砂礫によってできた
潟原堆積地である。
文献をみても、那覇の深いところまで
入江になっていることを確認。
そこから、
「那」は水(ミナ)→ニャ→ナで、
「覇」は場所を意味する接尾語と解される。
としているのです。
この、「那覇は水のある場所」という理解、
いいですね。
ナハは与論にも散見されます。
品覇や幸名波です。
これらも、「水のある場所」を含んだ地名なんですね、きっと。
ただ、「な」は「水のあるところのそば」
というアイヌ語の理解を踏まえると、
「水→ニャ→ナ」という変遷を想定しなくても、
「ナ」を「水」と関連づけることはできそうと感じます。
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