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2007/04/16

与那国は与論から!?

竹富島出身の崎山毅さんが、
八重山の地名は、大隈群島、奄美諸島の地名に似ている
として、すごく面白い説を提示しています。

 地図を開いて大隈群島の種子島、屋久島と、
 八重山群島の石垣島、西表島を見較べると、
 島の形、両島の位置的関係並びに地勢がよく似ている。
 種子島は北から南へ細く延びた島で
 割に耕地に恵まれており、
 島の北部を御岬といい、
 西海岸には西ノ表の良港がある。

こういう出だしです。

ぼくは、そう、そうと思い起こします。
種子島の西ノ表、石垣島の向こうの西表島、
似てるなぁって思ったことがあります。

地名の相似形に気づいて、
崎山さんは考察していくのでした。
結論を見てみましょう。

 1.西表島は、大隈群島の種子島の西ノ表から
 2.竹どん島の御岬は、同じく種子島の御岬から
 3.マギ島は、同じく馬毛島から
 4.竹どんは、同じく竹島から
 5.黒島は、同じく黒島から
 6.西表島の八重岳は、同じく屋久島の八重岳から
 7.石垣島のヤラブ岬は、同じくの口ノ永良部から
 8.波照間島は、奄美群島の加計呂麻島から
 9.与那国島(ユノン)は、同じく与論(ユンヌ)から
 10.西表島の古見は、沖縄諸島の玖美(久米島)から
 由来した名前であると考えた方がより合理的である。

面白いでしょう? とても刺激的です。

与那国島は与論からというのも興味を引きます。
ぼくは、ある流れの終わりにある位置と、
名前の親近性から、
与那国島に近しいものを感じてきましたが、
そう感じる人は八重山にもいるんですね。

崎山さんは、与論が与那国になる理由を説明しています。
ヨロンのロのr音は、n音に近く、相通が起こるので、
ヨロンがヨノンとなる。

さらに、oとuも相通するので、
ヨノンはユノンとなる、
としています。

面白いです。

ただ、ぼくの考えは少し違って、
ヨロンとユノンは関係ないとみなします。

与論は、ユンヌに比べてずいぶん新しい名前です。
だから、ヨロンとユノンは、ユノンが古くヨロンは新しい。
ユノンと言ったとき、
まだヨロンという言葉はなかったはずです。

そう見なすので、
ぼくは、ヨロンとユノンではなく、
ユンヌとユノン(ドゥナン)のつながり
見出そうとしてきました。


とはいえ、大隅・奄美と八重山の地名のポジションに
相似形をみつける崎山さんの考察は、とても面白い。

明日、また他の地名についても、吟味してみます。
わくわく。


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