イノー・ブルー
与論島はイノー・ブルー。
雲に隠れたティダ(太陽)が顔を出すや、
瞬時に輝き、透明感をたたえた薄い蒼がきらめきます。
イノー・ブルー。
礁湖の蒼、です。
エメラルド・グリーン、
コバルト・ブルー、セルリアン・ブルーと、
呼び方もさまざまに揺れるほどに、
表情を変える、あの蒼。
与論島に訪れた人のブログを読んでいると、
蒼のひろがりに惹かれたものが多いのに気づきます。
いにしえに与論島の地を最初に踏んだ人類も、
イノー・ブルーに目を奪われたに違いありません。
またイノーは海の畑。
彼らにとって、イノー・ブルーは鑑賞するばかりでなく、
生きる糧を得る場でもありました。
与論の人にとって、
陸が尽きるところまでが島ではなく、
イノーまでが身体化されています。
そこには地名があり、
だから、島は狭い土地ではありませんでした。
生活から美まで、
イノーは、与論島の魅力を湛えてきたのです。
| 固定リンク
« いちゃしゅりぼー | トップページ | 五色の与論 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント