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2007/02/12

主役交代

 もっとも身近なイメージ的身体であるインターネットに、主体はそれ
ぞれの分身を置くことで参加している。そして企業と消費者という異な
る次元の者同士は、消費者が企業の発信を許諾すること、企業が担当者
個人として発信すること。この二つを条件に、双方向のコミュニケーシ
ョンを成立させた。

 さて、インターネット元年を1995年とおけば、10年後、200
5年はまた別の段階に移っていった。いま、最初の10年とそれ以降の
違いを概観してみよう。
 最初の10年、企業は、先の二つのルールをもとにインターネット内
で発信してきた。異次元連結に焦点を当てると、ここでのテーマは、消
費者の返信を呼ぶには、どのように発信すればよいのかということだっ
た。メールマガジンの返信であれ、企業ウェブサイトへの登録であれ、
商品の購入であれ、何らかの消費者の行動を生むには、どのような発信
であれば、返信や登録などの行動をしてくれるのかということ。それが
テーマだった。というのは、双方向のコミュニケーション道が開通した
とはいえ、発信の主体はあくまで企業であり、消費者のコミュニケーシ
ョン行動は、企業発信への返信に止まっていたのである。

 様相が変わってきたのは、ブロードバンドになり時間を気にせず、ス
ムーズにインターネットに接続できるようになたことと、ブログという
道具が登場したことだ。ブログにより、開設と更新が従来のウェブサイ
トに比べて格段に容易になったのだ。そこで、既存のウェブサイトに比
べて桁違いの勢いでブログの記事などの消費者コンテンツが生成される
ようになったのである。消費者コンテンツには当然、商品評価に言及す
るものも多いから、必然的に異次元連結コミュニケーションに関わって
きた。

 ここで、発信主体の主役交代劇が起こる。これまでの企業発信と比較
にならない勢いで消費者発信が増えてきたのだ。そこで関係式は更新さ
れる。いままで、インターネットにおける企業のマーケティング活動は
消費者の返信を呼ぶには発信をどうすればいいか、が課題だったのに、
これ以降は、消費者の発信にどのように返信すればいいのかが課題にな
ったのだ。
 いま、ウェブ2.0と呼ばれているものの本質は、企業と消費者の関
係からみると、この発信主体の主役交代のことを指している。

(超自然哲学13 「3.インターネットの新・相互扶助」)

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