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2007/01/13

山と喜は、緑と地

ぼくの姓は、与論島発祥のものですが、
その由来はとなると、知らずにきました。

喜山。だいたい任意性が高いようにも見えます。

ふつうにみれば、

・地名を付けるのに、感情を示す「喜」が名前に
 なっているのが特徴的にみえる。

・与論島には山が無いのに、「山」とつけるのが、
 不自然に見える。

こんな印象です。


ここでも、『地名を歩く』は手がかりをくれました。

幸いなことに、「喜」は、「喜界島」があります。

これによれば、喜界は、島の言葉で、「ききや」。
「き」は、「土台とか基礎をいう地形語」。
「や」は、「岩を指す地形語」。

そこで「ききや」は、「岩の土台土台」となって、
「サンゴ礁の段の島」の意味であるとしています。

これは、喜界島では、自分たちの島を「段の島」と
呼んでいることからも分ります。

喜山の「喜」もこれでいいと思えます。


ついで、「山」。
これについて、面白い考察があります。

 沖縄方言で「ヤマ」は山地を表わす内容もあるが、
 たとえ平地であっても草木が生い茂っている所にも
 ヤマ(山)という。(中略)昔、フェーレー(おい
 はぎ)、今は観光で名の知れた多幸山は高い山地で
 はなく、樹木の深く茂ったところであるし、守礼門
 から円覚寺の方へ下りて行く左側は、ハンタン山と
 言ったが、赤木のうっそうと茂った所で、むしろ低
 い斜面である。宮古島の現在熱帯植物公園になって
 いる所は平地ではあるが、樹木が多かったので大野
 山林といった。
 (宮城 幸吉)

こう言われてみれば、与論島でもそうでした。
「山にしちゃって」と、
荒れ放題になった畑のことを言っていたように思います。

「山」は、「草木が生い茂っている所」。


そこで、「喜山」は、
「草木が生い茂っている所の土台」。

こなしていけば、「原っぱ」でもあり、
「緑の土地」でもあります。

ぼくは「喜ぶ山」と読み下してきましたが、
語義に添えば、その意味は、
植物多く緑豊かなことだということかもしれません。

こうみると、やっぱり与論島ぽい名づけに思えてきます。

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