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2006/12/23

グリーンツーリズムは自然内包の時間化

地域ブランドNEWSで、
グリーンツーリズム大賞を、
岩手県の葛巻町畜産開発公社が受賞したと知りました。

ただ、そもそもグリーンツーリズムを知らなかったので、
見てみると、

 農山漁村地域において自然、文化、人々との交流を
 楽しむ滞在型の余暇活動です。

と、あります。

「自然の中に」「滞在する」。
二つがポイントのようです。

NEWSを見ると、
「暮らし考房」というネーミングに惹かれました。

「グリーンツーリズムやまがたイズム」なんていう記事もあります。

「暮らし考房」は、山形県の栗田さんが、
農山村での豊かな暮らしを考える拠点として構想しています。
時は1993年、バブルの余韻残る空気の中です。
ということは、時勢に対するアンチテーゼの意図も
充分、含まれていたのでしょう。

「暮らし考房」は、「メープルと哲学の山里」と銘打たれています。
このフレーズは、甘いものと深いことの同居で、
なんともいい味を出しています。

暮らし考房は、まだ「体験」で訪れる人が多く、
なかなか「滞在」にはなっていないそうです。
経済的に成功させるのはこれからの課題だとも。

山形県で、こんな風にがんばっている人がいるんですね。
励みになります。

 ♪ ♪ ♪

グリーンツーリズムが伝えるものは何でしょう。

これを都市と農村のテーマとして考えると、
第二次産業の興隆とともに、農村から都市へ人口が流入し、
農村は枯れて都市は栄えて、
都市と農村は対立する構図を持ってきました。

ところが、第三次産業が過半数を超えると、
都市は天空に伸びだし、
超高層ビル群としてさらに都市化を進めるのですが、
単に人工物を増やすというだけでなく、
ビルの屋上を緑化したり、
ビルの内部に自然を取り入れたりしだしました。

また、農村でも、人工的なリゾート空間を組み込みはじめました。

ここでは、都市と農村は、対立ではなく、
都市による自然の内包と、
農村による人工の内包が、
テーマになっていると思えます。

ここまでは、80年代の後半には見通せた流れでした。

グリーンツーリズムは、この流れの延長でみると、
何を物語っているのか。

それは、都市による自然の内包が、
空間だけでなく時間としても展開を持ち始めた
ということではないでしょうか。

都市空間が自然を内包するというだけでなく、
都市住民が、自然に触れる時間を持つということ。
自然の内包の時間化です。

そういえば、養老猛司さんは、
現在の心の病や環境問題の処方箋として、
都市サラリーマンが一年のうち一定期間を農村で過ごす
参勤交代を提案していました。

それも、自然の内包の時間化です。

そう捉えると、グリーンツーリズムは、
生活のあり方を考える上でも大切なテーマであると
思えてきますね。

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コメント

 おはようございます。
情報ありがとうございます。

都市と農村の交流
をテーマに活動してきたつもりでおります。
「私のパーマカルチャー」が
お役に立てばと思い
自給自足生活に憧れる都市生活の方々に
体験農業の機会を提供する計画でいます。
4月に予約(ボランティア)を受け入れました。
これからもこれを機会に
マンゴー手入れなど
果樹栽培の体験を提供できないかを思案中です。
 歩こう会のグループからも声がかかりましたので
来年の一月下旬ごろのご一行さまが来島予定しています。
私も歩くの大好きだから・・・。

投稿: 泡 盛窪 | 2006/12/25 05:28

盛窪さん、こんにちは。

コメントありがとうございます。
竹さんのパーマカルチャーの具現化、
素晴らしいですね。

それが「体験型」から「滞在型」に育っていくといいですね。

投稿: 喜山 | 2006/12/25 17:15

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