秋は亜熱帯への憧れ!?
先週、勤め先の合宿で河口湖畔の森に行ってきました。
そこは山梨県にあって、
南正面に富士山を臨む絶景の地です。
この季節、河口湖畔を訪れると、
秋を感じます。
東京にいても秋は来るのですが、
東京の秋は自然の変化としてより、
新学期の始めの頃の冷やっとして緊張する空気のような、
気温や雰囲気の変わり目としてやってくる気がします。
河口湖畔に秋を感じるのは、
自然の秋を味わうことができるからです。
ちょうど週末からは、「紅葉祭り」も催されていました。
ところで、「秋」とは何でしょう。
というのも、与論島に秋はないからです。
もちろん厳密に言えば、秋も来ます。
今年、30年ぶりに過ごした正月は、
それなりに肌寒さも覚えました。
でも、紅葉の秋や全てが枯れる冬がやってくるわけではなく、
春と夏が交互にやってくる感じなのです。
そんな与論島から見たとき、「秋」とは何でしょう。
ぼくは、河口湖畔の森を歩きながら、
それは亜熱帯への憧れではないかと思えました。
紅葉で葉は赤や黄に鮮やかに色づきます。
でもこの鮮やかさには、既視感があります。
そう、与論島ではしょっちゅう味わっているものです。
違いといえば、河口湖畔の鮮やかさが
その瞬間しか味わえないはかなさを湛えているのに対して、
与論のそれは、オールウェイズな点です。
そんな風に見たら、秋が無いのではなく、
春と夏の移り行きの中に
「秋」を内包していると見ることもできますね。
ええ、我伝引水もはなはだしい。
秋を純粋に愛でる心からみれば邪道な視線でしょう。
ぼくもそれを知らぬわけではない。
でも、ここはご容赦ください。
色づく葉の鮮やかに目を奪われると、
これは亜熱帯を憧れているんじゃないかって
そんな思いも過ぎるのです。
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