地域ブランドとしての与論島9
その実、「圧倒的自然」も「最果て感」も「沖縄の近所」も、
与論島にないわけではありません。
「圧倒的自然」
屋久島や西表島のように巨大な森が
存在しているわけではないけれど、
海の美は無類のものがあります。
また、人びとの生活圏と圧倒的な自然
が共存しあっているのも特徴的です。
「最果て感」
琉球弧のなかでみれば、
奄美の終わりと沖縄の始まりという二重の最果て感です。
与論島の最果て感は、孤独感が薄い。
トカラ列島や与那国島のように、
島の間を横断する黒潮による隔絶感がないのです。
「沖縄の近所」
それはもう。辺戸岬が見えるくらいですから。
沖縄県ではないから、
沖縄県のマップに載ってこないということです。
これらはどれも地域ブランドとしてみた与論島の強みです。
ただ、あれもあるこれもあるは、なにもないと同じだから、
この際言わない。言わないまでもサブでいい。
与論島はどのように自己紹介すべきでしょうか?
ひとつの視点。
与論島はわざわざ行くところです。
わざわざ行くのは、喧騒から逃れて
のんびりゆっくりするためです。
こう辿ると、アイランドテラピーに目が行きます。
与論島もそうですし、
加計呂麻島も力を入れていると聞きます。
<島が癒す>
与論島もまさにそうですね。
訪れた人が滞在して、
いつしか癒され元気になってゆく。
そういう場所、島。
それは、アイランドテラピーの推進でいいのだけれど、
「治療」というよりは、それだけでなく、
「癒しと元気」となるのがいい。
この視点から出てくる課題は、
・どのように癒すのか
・どのように元気になるのか
への対応です。
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