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2006/03/26

パナ・オン・ウル

とてもできっこないような難事に出会って、
ぼくは辛うじて声を出す。

なに、石の上にだって花は咲く。
だってほら。
sekkaigansotetsu









岩の上にあるのは、花ではなくて蘇鉄。
でも、この写真をみると、
蘇鉄の葉が花びらのように見えて、
岩の上に花を咲かせているようにも見えてくる。

けれど、ぼくは「石の上にだって花は咲く」を
比喩として言いたいのではありません。


与論島はある時期から観光地ヨロンを、
「パナウル王国」と呼ぶようになった。

パナは「花」、ウルは「珊瑚」。
花と珊瑚の王国というわけだ。

宅地化が進み花は貧困化し、
珊瑚は死滅しかかっている課題は厳然としていても
なんのパナウル王国は健在。

この写真をみると、そうも言いたくなる。

珊瑚の堆積が石灰岩となり、その上に蘇鉄が生えている。
夏には蘇鉄の花も咲く。

この石の上の花は、
与論島の成り立ちそのものにも見えるのだ。


石の上の花はどうやってできているのだろう。

わずかな赤土を使って根を生やす。
と、それは正解だろうけど、

ぼくは、石に根を生やしそこに花を咲かす。
そういう道を探らなければならない。
他に方法がなければ、石にだって養分を求めよう。

このワイルドな写真はそんな励ましも送って寄こす。
石の上の花は与論島の成り立ちそのものに見えるから。

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