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2005/12/23

トゥンガモーキャー

思えば、トゥンガモーキャーは一番、
楽しみなイベントだった。

子どもの頃、旧の八月十五日の夜は徘徊した。
ギャング集団よろしく兄弟同士、友達同士で
満月に照らされた夜道を歩く。

お目当ては、人の家の庭先。

庭先のお餅。

そのお餅をどうするのかといえば、
盗む、のである。

間違えないでほしい。窃盗、ではない。

いや現象的にはそうに違いないのだけれど、
それは公認された盗みだった。

それはそれは楽しかった。

この夜ばかりは、島を徘徊できて、
しかも、お餅や団子をとって食べられるのである。
楽しくないはずがなかった。

隣のヤカがいたずらで置いた泥ダンゴを
弟が間違えて口にしたこともあった。

与論の満月は明るく、真昼間のように、
砂糖きびやガジュマルの影もよくみえた。

ぼくは小学生だったから、そうは遠出できなかった。
それに、年を重ねるごとに、
お供えの餅を取るという意味合いは薄れて、
お菓子が置いてあって、しかも盗むというより、
行くと歓迎されたりして、スリルが無くなっていった。

いまは、トゥンガモーキャー、やっていますか?

『ヨロン今昔』の2号には、このイベントが、
「トゥンガ・ムッチャー」として紹介されている。
ぼくのいたアガサ(茶花)では、トゥンガモーキャーと
言ったはずだけど、トゥンガ・ムッチャーとも言うと、
初めて知った。トゥンガ・ヌスドゥとも言うらしい。

やれやれ。広い与論である。

トゥンガモーキャーのわくわく、永遠なれ。
と、願います。

konzyaku2 

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コメント

こんちゃ(^-^)
私は、与論にすんでいます。
今もありますよ・。
今の子供たちの1第イベントといえばサンゴ祭りですかね。
いまだによろんは、昔と変わっていません。

投稿: コアラ | 2006/01/16 11:50

コアラさん、コメントありがとうございます。

トゥンガモーキャーはいまもあるんですね。
嬉しいお知らせです。
サンゴ祭りは何回か見たことがあります。
花火がきれいですね。

投稿: 喜山 | 2006/01/17 22:50

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