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2005/11/26

ソテツの虫かご

ソテツといえば、五右衛門風呂を沸かすのに、
ガジュマルの枝と一緒にくべる材料でした。

枯れたソテツの葉は、持続こそしないものの
勢いよく燃えるので、太い枝への火付けにはうってつけでした。

バチバチと音を立てて燃えるソテツに木をくべて、
炎を眺めていると、ぼーっとしてきます。
そのうち、顔が熱くなってはっとするのですが、
そうやって五右衛門風呂を沸かすの楽しいひと時でした。

それがぼくとソテツとの接点。


その昔、ソテツの実は食用だったと聞きます。
ソテツ地獄なる言葉があるのも聞いています。


でも、それだけではなく、
ソテツは虫かごでもあったんですね。

ソテツの虫かご!

高度経済成長以前の与論ではそれは
子どもの常識だったでしょう。
ぼくの時はもうそうではなくなっていました。

写真は、アンマーが今年の夏に拵えたもの。
ソテツが硬い針葉なのを活かして
交互に編んでつくってあります。

mushikago

外からも昆虫たちがよく見える
トンネルのような形。虫たちにしても、
自然の葉っぱの中に入っていると、
そう居心地悪くなさそうな気がして
きます。

なかなか茶目っ気のある生き物の
ような造形だなぁ、と。
そう思いませんか?

カンタンに作れるから、伝承されるといいなと思います。
目の端々に気づくほどソテツはいっぱいあるのだし。


もう一葉の写真は、ソテツの硬い針葉の表情がよく分かります。
元気な虫かごができそうな堂々たる葉並びと鋭い葉先です。
[ photo (c)Yuria Suzuki ]

sotetsu1

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