幸せの絶頂
8月、ぱーぱーの百か日の翌朝。
あんまーとあんにゃーと与論の話をしていると、
宇和寺の家を、やすひでうじゃが訪ねてくれた。
のどかな朝。
やすひでうじゃも話の輪に加わり、しばし歓談。
ひと息つくと、うじゃは、唐突にあんまー(お袋)に、
「あんたは今、幸せの絶頂だからぼくが邪魔したらいけないね」、と。
「幸せの絶頂?」
「あんたは、自分の息子と久しぶりに会って話してるでしょう。
そういうときが一番、幸せでしょう」
うじゃとあんまーは同級生だ。
うじゃは続けて話してくれた。
「ぼくもそうなのよ。タビから子どもたちが帰ってくるでしょう。
それまでは、心配してることがいっぱいあって、
あれも言おうこれも言おうと思ってるんだけど、
実際、会うと、それがどっかにいっちゃって。
もう、ただニコニコしてるわけよ。
あんたも分かるでしょう?」
なるほど。それで、幸せの絶頂。
「幸せの絶頂」とは、
愛する人がそばにいて、
日ごろの雑念や心配が飛んでしまうこと
と、みつけたり。
うじゃはいつもの笑顔を絶やさずに、
原付で帰るのでした。
いい朝といい言葉を、
とおとぅがなし。うじゃがなし。
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