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2005/09/10

むんちかりゅいたいやー

たび(本土)からぱーぱー(祖母)に
電話をすることがありました。

ぱーぱーは標準語を使って娘さんのような
元気な声で出るのでした。

「はい、もしもしぃ」
「ぱーぱー」
「わい。たるげーら」(あれ、誰かしら)
「ソウイチどー」
「ソウイチいー。むんちかりゅいたいやー」

決まってそんな出だしでした。


「むんちかりゅいたいやー」。

なんと言えばいいでしょう。
「思い出すことができたんだねぇ」という意味でしょうか。

そう言われる度に、ぱーぱーを忘れる時間のあることを
後ろめたく思いながら、「おー」(はい)と答えます。


別に用事があるわけでもなく、
なんとなく声を聞こうとする電話です。

ぱーぱーも、

「しゅうやうぁーちきぬゆたしゃぬなゆいだー」
(今日は天気が良いからいいよー)

とかなんとか話していました。


思えば、でも、ぼくが聞きたかったのは、
「むんちかりゅいたいやー」に続く言葉だったかもしれません。

ぱーぱーは、決まって、「みーがどー」(おりこうさんだね)
と言ったものです。

いい年をして、「みーがどー」を言われたくて、
なんとはなしに番号を廻していました。

百歳を越しても、受話器の前で待っていると、
しばらくすれば、娘さんのような声で「はい、もしもしぃ」と、
ぱーぱーは、声を聞かせてくれました。


それはもう思い出です。
思い出なのだけれど、それはぼくのなかで生きる言葉になりました。

こんどはぼくが「むんちかりゅいたいやー、みーがどー」
と言ってあげる番なのですね、きっと。がんばるべし。

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