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2005/05/07

与論島慕情

与論の歌と言えば、この曲を挙げないわけにいかない。

琉球民謡のオリジナルというわけではなく、
観光ブームに乗った、ハワイアン的なイントロに始まり、
どこかブルーライト・ヨコハマの後継のような響きの歌謡曲
なのだけれど、この歌は忘れられない。

与論島に帰る立場になってから聞いた曲だと思う。


「与論島慕情」

 青い海原、きらめく珊瑚
 ハイビスカスの花も咲く
 夢にまで見た与論島
 夢にまで見た与論島

 沖の漁り火、夜釣りの船か
 大島通いの定期船
 離れ小島の与論島
 離れ小島の与論島

 蛇皮と太鼓で一夜は明ける
 与論献捧、大盃で
 熱い情けの与論島
 熱い情けの与論島

 百合が浜辺で拾った恋は
 アダン葉陰で咲いていた
 帰りともない与論島
 帰りともない与論島


鹿児島から19時間をかけて船に乗り、与論が近くなると
決まってこの曲は流れた。

学生や恋人たちの熱気で船はむんむんしていた。
着岸近くになると、「帰ってきた」と観光客である彼らが
言うのにはびっくりした。

「夢にまで見た与論島」
「離れ小島の与論島」
「熱い情けの与論島」
「帰りともない与論島」

出身者でありながら、どの言葉もうなずかないわけにいかなかった。
こちらのセンチメンタルな感情に、
この曲のロマンティックな響きが重なるのをどうしようもなかった。

この曲の甘くとろけるような雰囲気を
与論島という舞台が用意していたなら、
ヨロンも捨てたものではない。

いま、タビンチュ(観光客)は「与論島慕情」を耳にすることは
あるんだろうか。

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コメント

「与論島慕情」でググったら貴ブログにたどり着きました。今年のGWの後半に与論に那覇から船で行ったのですが、船が港に着いたとたん、この曲をスピーカーで大音量で流されたので「与論島ってこんな歓迎の仕方をするんだ」と思ってしまいました。実はパークゴルフ大会の団体さんの歓迎だったようです。
曲のなかで与論島は「よろんとう」ではなくて「よろんじま」というところが非常に気になったのですが、本来なら「よろんじま」と呼ぶのでしょうか。教えていただけるとありがたいです。

投稿: とてくのん | 2005/05/19 19:22

コメントありがとうございます。

本来は、「よろんじま」と呼びます。
たしか、たしかですが、日本の島と海外の島を区別するために、
日本の島は「しま」と読み、海外の島は「とう」と読むのだと
聞いたことがあります。

でも、「与論島」を「よろんとう」と呼びたくなるのは分かる
気がします。

情報もありがとうございます。
そうですか、今もあの曲は健在なんですね。
ハワイアン・チックでしたでしょう?

投稿: 喜山 | 2005/05/19 20:56

日本の島は「しま」で外国の島は「とう」だとすると、北方領土の島は国後島(くなしりとう)、択捉島(えとろふとう)というように「とう」だったりするわけでして、この島々は政府が日本の領土と主張しているわけですから、北方領土は「しま」のルールに当てはまらないケースになりますね・・・。
「与論島慕情」、国士舘大学の某ゼミのサイトで曲が聞けますが、いい感じのムード歌謡で頭に残ります。

投稿: とてくのん | 2005/05/20 21:18

その通りですね。北海道は、利尻島も奥尻島も「とう」と呼びますね。
ぼくのは浅薄な知識でした。これは調べてみなきゃですね。

「与論島慕情」は、島オリジナルの曲でも何でもなく、
観光の賜物なんですが、
島と本土を船で往復すると必ず耳にしたので、
いつの間にかテーマソングみたいに感じてしまってます(苦笑)。

投稿: 喜山 | 2005/05/21 09:50

とてくのんさんも某所でお世話になってます。

本来、よろんじまが正解ですが、旅行会社
が観光イメージ戦略で「ヨロンとう」として外国風にしたのです。

投稿: 茶魔 | 2005/06/26 02:52

空港が出来る前の与論島がよかったですな~・・・
空港が出来てから客層も変わってしまったような。
5年間、毎年行きました。
そこで覚えた麻雀に狂って、今では麻雀屋のオヤジですw

俺の着うたは与論島慕情です。
えせ着うたで作ってw

投稿: 牌鬼屋 | 2007/12/17 05:29

牌鬼屋さん、コメントありがとうございます。

空港ができる前ということは、35年以上前の島をご存知なんですね。何度も来ていただいてありがとうございます。しかも、着うたまで。

与論で覚えた麻雀でいまは麻雀屋さんなんてすごいですね。きっと他にそんな方はいないはずです。

投稿: 喜山 | 2007/12/17 09:02

私は、与論島出身でありまして今は、鹿児島の学校に行っています。島から離れて感じたことは、島ではお金に困らないというか、周りの人が優しくて温かい感じかするのですが、こちらのかたはというか何処もそうかもしれませんが、冷たいという感じかします。島の良いところ悪いところがはっきりとわかるような気がしました。

投稿: ワイ | 2011/02/12 22:19

ワイさん

島のあたたかさは財産ですね。学校、がんばってください。

投稿: 喜山 | 2011/02/13 10:52

はじめまして。鹿児島から沖縄に船(クイーンコーラル)でゆく途中、与論島に寄港したとき船で流れていた曲をyoutubeで探していたらこれだとわかりました。

与論島には、行きも帰りも上陸はせずに沖縄に直行したのですが、鹿児島を出た船がどんどん地元の乗客を降ろしながら与論島に着くと、今度は観光客がぞろぞろ・・・ 噂にたがわぬ人気ぶり、ということが自分で与論島を見て初めてわかりました。

実は僕が小学校の時、クラスの誰かが夏休みに家族で行った与論島をテーマに自由研究を発表し、クラスにちょっとした“与論島ブーム”が起こりました。算数の答え合わせで正答のときに、『よろしいです』から『与論島です』になりさらには『与論島ゆき直行便に乗り遅れませんでした』(この場合誤答なら『乗り遅れました』)にまでなってしまいました。

投稿: きりぴぃ | 2012/06/24 16:49

きりぴぃさん

お返事遅れてごめんなさい。楽しいエピソードをありがとうございます。

「与論島です」、ぼくも使ってみます。^^

投稿: 喜山 | 2012/07/01 08:37

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