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2009年11月 1日 (日)

「たとえいくぶん薄暗かったとしても」

 青豆の言葉で心に残るひとつ。

 青豆は言った。「でもね、メニューにせよ男にせよ、ほかの何にせよ、私たちは自分で選んでいるような気になっているけど、実は何も選んでいないのかもしれない。それは最初からあらかじめ決まっていることで、ただ選んでいるふりをしているだけかもしれない。自由意志なんて、ただの思い込みかもしれない。ときどきそう思うよ」
「もしそうだとしたら、人生はけっこう薄暗い」
「かもね」
「しかし誰かを心から愛することができれば、それがどんなひどい相手であっても、あっちが自分を好きになってくれなかったとしても、少なくとも人生は地獄ではない。たとえいくぶん薄暗かったとしても」
「そういうこと」(『1Q84』

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コメント

実に、分かります。たとえいくぶん薄暗かったとしても、人生は地獄ではない。そして、その薄暗さを自覚した時、少しだけ霧が晴れてくるような気がします。少しだけ。

投稿: tssune3 | 2009年11月 8日 (日) 19時55分

tssune3さん

遅くなってごめんなさい。

> 少しだけ。

そうですね。そしてこの少しだけ、があれば生きていけますね。

ときに、これ会話の流れからいえば、青豆ではなく、あゆみさんの台詞でした。失礼。

投稿: 喜山 | 2009年11月23日 (月) 21時57分

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