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映像自在と身体参加

 2007年ヒット商品番付(日経MJ 12/03)を見ると、ヒット商品に見る今年のキーワードは、映像自在身体参加ではないかと思います。

 「動画投稿」は、自分メディアを持った消費者が、テキストと画像に加えて、動画もメディアのひとつに加えたことを意味します。動画をすぐに共有できる環境を持ったことで、映像に対する自在感は格段に高まりました。「iPodタッチパネル」も、携帯という極小の画面のなかでも、映像を自在に操っている感覚をぼくたちは持つことができるでしょう。

 自在感の中身にはもう少し奥行きがあって、「顔認識技術」は、ぼくたちが写真で映像化するときに、顔や笑顔にピントを合わせたいという願望を、技術が実現してくれるようになったことも入ってきます。ぼくたちの手の技術を越えて、映像に対する自在感が深まっているのです。

 それは、デジタルの世界だけにとどまりません。「フリクションボール」は、アナログの紙の上でも、インクを消すことによるデジタル・ライクな映像へのハンドリング感覚を味わわせてくれます。

 もうひとつは、「身体参加」です。これまで、ゲームの世界は、ゲーム内の世界、映像や物語の高度化が進んできました。映像世界の増殖が、ゲームの世界の主な動因でした。その一方、ゲームを操作する人間身体は、ほぼ動かない。手を介した不動の参加、それはまるで、参加しているのは脳だけというようでした。そこに、「Wii&DS」は、リモコンを振り回すことにより、ゲームの世界に身体の参加を呼び込んだわけです。

 これは映像と身体の関係が、目盛りをひとつ進めて新たな段階に入りつつあることを意味しているように見えます。これは、「ビリーズ・ブート・キャンプ」のように、凝縮して身体参加を求める動きもありました。一方、「インド式計算」のように、脳という身体参加もまた意識化されていました。

 今年を象徴するヒット商品は、映像自在と身体参加がキーワードになっているように思えます。 


■横綱

・Wii&DS
・電子マネー

■大関

・顔認識技術
・ハイビジョンビデオカメラ

■関脇

・デカ盛りフード
・TOKYO

■小結

・動画投稿
・ホワイトプラン

■前頭

・iPodタッチ
・AXE
・フリクションボール
・チャーミー 泡の力
・地域別価格制度
・価格据え置きセール
・高級ヘアケア
・トランシーノ
・ビリーズブートキャンプ 
・室内飛行機
・ブルーレイ 
・ニッサンGTR
・トマトのお酒 
・カロリーゼロコーラ
・アラウーノ
・くるりんポイ排水口
・レギンス
・ライフリー吸水下着スリムウェア
・マイ箸
・エコバッグ
・千の風になって
・おしりかじり虫
・インド式計算法
・塩系スイーツ
・新型OS
・グランドピアニスト
・ぶるぶるフィットネス
・∞プチプチ



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